ビジネスを行ううえで顧客に”他社との違い”や”自社の強み”を伝える必要があります。
その自社の強みを明確にし、他社と比較しても顧客に伝わりやすくしたものをUSP(Unique Selling Proposition)と言います。
今回は、「USP」の概要とホームページでの活用方法をご紹介します。
目次
USPとは?
USPとは、20世紀のコピーライター、ロッサー・リーブス(Rosser Reeves)によって提唱されたマーケティング用語で、競合に対して、自社の優位性を表すために使います。
ロッサーリーブス – Ross OrtonWikipedia site:djanimateurfinistere.com
引用元:Wikipedia
英語の正式名称と日本語訳は以下になります。
USP(Unique Selling Proposition)
- unique => 独特・唯一の・ユニーク
- selling => 販売
- proposition => 主張・提案
シンプルに表現すると「自社の特徴」なのですが、 挙げた全てがUSPになるわけではありません。
USPに必要な2つの要素
USPは単なる差別化ポイントではありません。
USPでは「競合には無い自社ならではのもの」と「訴求力のある顧客にとって価値があるもの」の2つが必要不可欠になります。
競合に対しての優位性
ユニークは「唯一」という意味になります。
他社が持っていない、もしくは真似できない自社の独自性や特徴が大切になります。
競合が”できていない”あるいは”しない”ものでなければなりません。
顧客にとっての価値
プロポジションとは主張と提案という意味になります。
顧客にとって価値があり、その価値を認識できるものでなければありません。
「サービスを受ける事でこういう利益がある」と明示する必要があります。
挙げた自社の特徴の中で
①「競合に対して優位性」
があり、かつ
②顧客にとっての価値 両方を兼ね備えた特徴がUSPとなります。
例えば、 私たちKiiプロジェクトが提供しているWEBサービスですと、 USPが『素人でもWEBマーケティングができるWEBシステム』となります。
素人でも更新できるWEBシステムは、Wordpressなどの他社サービスとも競合しますが、 ”素人でもWEBマーケティングができる”部分を加えると、競合に対して優位性があり、サービスを受けるユーザーから見ても光る特徴になります。
WEBでのUSPの活用例
ファーストビューに掲載する
ファーストビューについては以下のURLをご覧ください。
サイトの離反率を左右するファーストビューとは?重要な理由とポイントを解説
ホームページのファーストビューにどんな情報を載せていますか?
- サービス情報
- 理念や会社が目指しているもの
- 一番押したいキャンペーン
お客さんに今伝えたいことを載せたい、というのが本音だと思います。
しかし、ここは見にくる側の目線、ユーザー目線がとても大切です。
伝える側にとっては、唯一の自分が伝える場ですが、
ユーザー側にとっては、無数にあるサイトの中の一つです。
一般的にユーザーはファーストビューを見て「このWEBサイトが自分にとって必要かどうか?」を3秒で判断すると言われています。
そのファーストビューが情報量が多すぎたり、なおかつ他社との違いを掲載していない場合、ユーザーが「このサイトは私の悩みを解決してくれるものではない」と判断され、サイトの離反につながる恐れがあります。
ホームページのファーストビューに他社との違いや強みを掲載し、ユーザーの心をつかみましょう。
見にくいファーストビューの改善方法は以下のURLをご覧ください。
見にくいファーストビューの改善ポイント!具体例をまじえて解説いたします!
まとめ
ここまで、競合に対して、自社の優位性を表すUSPを見ていきましたが、 どうやってうちのUSPを見つけたらいいのか? という疑問もあると思います。
最後に自社のUSPを見出すかんたんな方法を紹介していきます。
この答えは、とてもシンプル。
ズバリ、自社のいいところは、顧客に聞くです。
「なぜうちと契約していただいたんですか?」
「うちに求めるものは何ですか?」
とお客様にヒヤリングすることです。
自社の特徴、尖っている部分を明確にしていき、 ページを開いたすぐの部分にそれを訴求していくことで、 無数の選択肢の中から選んでもらえるHPに育てていってください。