ホームページのパフォーマンスを向上させたいけれど、ユーザーが実際にどう行動しているのか見えずに困っていませんか?
Microsoft Clarityは、そんな悩みを解消するための無料ツールです。
本記事では、Microsoft Clarityの特徴や導入方法、具体的な活用例をわかりやすくご紹介します。
目次
Microsoft Clarityとは?
Microsoft Clarityは、ユーザーがホームページ上でどのように行動しているかを可視化するツールです。具体的には以下ような機能があります。
- ヒートマップ:クリックやスクロールの動きを視覚化し、どこに注目が集まっているかを把握。
- セッションリプレイ:ユーザーがサイト内で行った操作を動画のように再生。
- インサイト分析:離脱ポイントや頻繁に利用される操作を自動で分析。
Microsoft Clarityを活用すれば、ユーザー行動の「見える化」を通じて、ホームページの改善ポイントを具体的に発見できます。
また、これほどの機能を備えながら無料で使える点が非常に魅力的です。
Microsoft Clarityの導入方法
Microsoft Clarityは、Microsoftアカウント・Facebookアカウント・Googleアカウントがあればすぐに始められます。
ですが、設置や分析においてGoogleアカウントとの連携を行うことが多いため、Googleアカウントを用いた導入をオススメします。
Googleアカウントを使った簡単なセットアップ
1.公式サイトにアクセス
Microsoft Clarityの公式ページ(https://clarity.microsoft.com)にアクセスします。
2.Googleアカウントでサインイン
右上の「サインイン」ボタンをクリックし、Googleアカウントでログインします。
3.プロジェクトを作成
新しいプロジェクトを作成し、計測したいサイトの名前やURLを入力します。
4.サイトにClarityをインストール
いくつか方法が提示されるので、環境にあった方法でインストールします。
もしサイトにGoogleタグマネージャーを設置している場合は、より手軽に設置できます。
5.データ収集を開始
コードが設置されると、データ収集が自動的に開始され、数時間後には分析結果を確認できます。
これだけの手順で導入可能なため、初心者の方でも手軽に始められます。
Googleタグマネージャーを用いたインストール方法
インストール方法を選択する際、サイトにGoogleタグマネージャーが設置されており、かつその管理権限を持っていると、以下のように「検出済み」と表示されます。
「セットアップの開始」をクリックし、次に進みます。
以下のような画面に移動するので、「今すぐつながりを申請」をクリックします。
タグマネージャーの編集権限があるGoogleアカウントを選択します。
アカウントへのアクセスを求められるので、「続行」をクリックします。
タグマネージャーのアカウントとコンテナーを選択し、「作成と発行」をクリックします。
元の画面に戻ります。
タグマネージャーのところに「ログイン済」と表示されていれば、連携完了となります。
このように、サイトにタグマネージャーを設置している場合はコードを触らずにClarityを導入できます。
Microsoft Clarityの活用方法
Microsoft Clarityは、ホームページの運用・改善において様々なシチュエーションで活用できます。
通常のホームページでの活用例
ユーザー動線の可視化と最適化
Microsoft Clarityのヒートマップ機能を使えば、訪問者がどのメニューをクリックし、どのページに移動しているかを詳細に把握できます。これにより、アクセス数の多いページをさらに強化したり、意図した導線に訪問者を誘導するためのリンクやボタン配置を再考することが可能です。
離脱ポイントの特定と改善
セッションリプレイ機能で、ユーザーがどのページや操作で離脱したかを詳細に確認できます。例えば、フォーム入力でエラーが頻発している場合、それを修正することで離脱を防ぎ、コンバージョン率を向上させられます。
モバイルユーザーの挙動分析
PCとモバイルユーザーで異なる行動パターンを比較できます。モバイルでのスクロール率が低い場合は、CTA(行動喚起)をページの上部に配置するなどの調整を行うべきです。
LP(ランディングページ)の改善
CTA(行動喚起)のパフォーマンス向上
ヒートマップを活用して、ボタンやリンクが実際にどれだけクリックされているかを測定します。期待通りのクリックが得られていない場合は、CTAのデザインや配置を見直し、文言の変更や色の調整を検討しましょう。
スクロール率のデータを基にした最適化
Clarityでは、スクロール率の低いエリアを特定できます。例えば、重要なメッセージやコンバージョンボタンがページ下部に配置されていて、ユーザーがそこに到達していない場合は、これらを上部に移動することで成果を向上させることが可能です。
A/Bテストの補助ツールとして活用
異なるデザインや文言のLPを作成した際に、Clarityでユーザーの行動を比較することで、どちらが効果的かを視覚的かつ具体的に判断できます。
広告運用での活用
広告流入後の具体的な行動分析
Google広告やSNS広告からの流入後、訪問者がどのような行動を取ったかをセッションリプレイで確認します。広告からの期待と実際の行動が一致しているかを検証し、クリエイティブやランディングページを調整できます。
ターゲットごとの行動比較
広告キャンペーンごとに異なるターゲット層が訪問した場合、Clarityでその行動パターンを比較することで、ターゲットに応じたサイト設計やコンテンツ改善が可能です。
広告費用対効果(ROAS)の最大化
ヒートマップとセッションリプレイのデータを活用して、広告経由での訪問者が実際に目標(フォーム送信、購入など)に至っているかを確認。必要に応じて改善策を導入することで、広告費用の最適化につながります。
その他の応用例
- 問題の再現性確認
訪問者が特定のページでエラーに直面している場合、セッションリプレイを使用して問題の詳細を確認し、デベロッパーに具体的な情報を共有できます。 - カスタマージャーニー全体の分析
訪問者が最初にアクセスするページから最終的なコンバージョンに至るまでの流れを分析。複雑な動線が原因で離脱している場合、よりシンプルなナビゲーション設計を検討する材料となります。
まとめ
Microsoft Clarityは、ユーザー行動を詳細に分析し、ホームページの改善ポイントを明確にする強力なツールです。しかも無料で利用できるため、どんな規模のサイトでも気軽に導入できます。ぜひ、Microsoft Clarityを活用して、効果的なサイト運営を実現してください。
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