2020年6月からページエクスペリエンスの指標のひとつ「Core Web Vitals(コアウェブバイタル)」が導入されました。
今後のWEB運用にとって重要なCore Web Vitals(コアウェブバイタル)を解説していきます。
自社サイトで対応しなければいけない箇所がないか確認しましょう。
目次
Core Web Vitals(コアウェブバイタル)とは?
Core Web Vitals(コアウェブバイタル)とは、WEBサイトの健全性を示す指標です。
具体的に含まれる要素は以下の3つになります。
- LCP – Largest Contentful Paint
- FID – First Input Delay
- CLS – Cumulative Layout Shift
各項目を説明いたします。
LCP – Largest Contentful Paint
LCP – Largest Contentful Paintとはページの表示速度を測る指標です。
ページがどれくらいのスピードで閲覧できるかを測定し評価しています。
具体的には読み込み開始からファーストビューに画像とテキストが表示される時間を指します。
- 読み込み開始から2.5秒以下で「良好」
- 4秒以下は「改善が必要」
- 4秒を超えると「不良」となります。
Largest Contentful Paint (最大視覚コンテンツの表示時間、LCP) は、知覚される読み込み速度を測定するための重要なユーザーを中心とした指標です。これは、LCP がページの読み込みタイムラインにおいてページのメインコンテンツが読み込まれたと思われる時点を示すためです。LCPを高速にすることで、そのページが便利であることをユーザーに強く印象付けることができるようになります。
引用元:web.dev
FID – First Input Delay
FID – First Input Delayとはユーザーの応答性を測る指標です。
クリックやタップのアクションから反応するまでの時間を測定し評価しています。
ユーザーが入力してからブラウザに反映されるまでの待機時間をFIDと考えてください。
- アクション開始から100ミリ秒(0.1秒)以下で「良好」
- 300ミリ秒(0.3秒)以下は「改善が必要」
- 300ミリ秒(0.3秒)を超えると「不良」
となります。
First Input Delay (初回入力までの遅延時間、FID) は、読み込みの応答性を測定するための重要なユーザーを中心とした指標です。これは、応答のないページを操作する場合のユーザー体験を数値化したものであり、FID が短ければ短いほど、そのページがユーザーにとって使いやすいものであることが保証されます。
引用元:web.dev
CLS – Cumulative Layout Shift
CLS – Cumulative Layout Shiftとは視覚の安定性を測る指標です。
予期しないレイアウト崩れなどを指標化し評価しています。
例えば文字の上に、リンクボタンが乗っていたりなどのレイアウト崩れを測定しています。
- 0.1以下で「良好」
- 0.25以下は「改善が必要」
- 0.25を超えると「不良」となります。
Cumulative Layout Shift (累積レイアウト シフト数、CLS) は、視覚的な安定性を測定するための重要なユーザーを中心とした指標です。これは、ユーザーが予期しないレイアウト シフトに遭遇する頻度の数値化に役立つ指標であり、CLS が低ければ低いほど、そのページが快適であることが保証されます。
引用元:web.dev
引用元:web.dev
その他シグナル4つ
Core Web Vitalsに組み込まれた既存のシグナル4つを紹介いたします。
セーフブラウジング
サイトがハッキングされている、もしくは訪問者のデバイスに損害を与える可能性があるコンテンツが含まれていないか調査しています。
もし問題がある場合はGoogle Search Consoleの「セキュリティの問題」で確認することができます。
Google による評価の結果、サイトがハッキングされている、または訪問者やそのパソコンに損害を与えそうな動作が検出された場合、[セキュリティの問題] レポートに Google の調査結果が表示されます。有害な動作の例としては、フィッシング攻撃、ユーザーのパソコンへのマルウェアや望ましくないソフトウェアのインストールが挙げられます。
HTTPS
サイト・ページがhttpsで提供されているかを調査しています。
https(SSL化)について詳しく知りたい方は以下のブログをごらんください。
SSLとは?仕組みとメリットを解説します
HTTPS(Hypertext Transfer Protocol Secure)は、ユーザーのパソコンとサイトの間で送受信されるデータの整合性と機密性を確保できるインターネット接続プロトコルです。ユーザーはウェブサイトにアクセスするとき、安全でプライベートにインターネットを利用していると考えています。サイトのコンテンツを問わず、ユーザーによるウェブサイトへの接続を保護するために、HTTPS を導入することをおすすめします。
モバイルフレンドリー
ページがスマホ対応しているか調査しています。
スマホ対応についての重要性について詳しく知りたい方は以下のブログをごらんください。
スマホ対応、ちゃんとできていますか?
モバイルによって世界は変わりつつあります。今日では、誰もがスマートフォンを持ち歩き、常にコミュニケーションをとったり情報を探したりしています。多くの国で、スマートフォンの数がパソコンの数を上回っており、モバイル フレンドリーなウェブサイトは、オンラインでの存在感を高めるうえで欠かせないものとなってきました。 お持ちのウェブサイトがまだモバイル フレンドリーでなければ、ぜひモバイル フレンドリー サイトにしてください。おそらく、サイトを訪れるユーザーの大半がモバイル デバイスを使用しているでしょう。
引用元:Google 検索セントラル
UX(ユーザー体験)を妨げる広告が入っていないか(インターステイシャル)
ページ内のコンテンツにアクセスしやすいか?
例えばポップアップで広告が表示されるインタースティシャル広告などはUX(ユーザー体験)を妨げる要素になります。
参考記事:UX/UIとは?
Google 検索の目標は、ユーザーがどのデバイスから検索している場合でも、質問に対する最適な答えをすぐに見つけられるようにすることです。このたび Google では、ユーザーがもっと簡単にコンテンツを見つけられるようにするため、モバイル検索結果に 2 つの変更を加えることにしました。
引用元:Google 検索セントラル
まとめ
今回はページを評価する指標Core Web Vitals(コアウェブバイタル)について解説いたしました。
Core Web Vitals(コアウェブバイタル)の要素を満たし、ユーザーが快適にアクセス、巡回できる様にサイトを運用しましょう。