こんにちは、株式会社office masui WEBディレクターの山本です。
以前、「6分で解説!オウンドメディアってなに?」という記事を投稿しました。
今回は、実際にオウンドメディアを始める際の手順や考え方などを解説していきます。
ぜひ参考にしてみてください。
目次
まずは下準備
目的を決める
まずは、「オウンドメディアを運営する目的」を決めます。
オウンドメディアに限らず何か新しい試みをする際は、目的をしっかり定めないと(そもそもなんで〇〇をやっているんだっけ)と疑問が浮かび、そのままずるずる続けるか企画自体ポシャってしまうことが多いです。
企業の試みとして運営する以上、中途半端なスタートを切ると成果はあまり望めません。
しっかりと目標を定めましょう。
オウンドメディアを運営する目的は主に4つ考えられます。
- 企業のブランディングに繋げる
- 見込み顧客の獲得に繋げる
- 商品、サービスの購入に繋げる
- 人材の採用・求人に繋げる
これらの目的を全てをカバーするのは難しいので、1つか2つ程度に絞って運営するのがよいでしょう。
目的その1:企業のブランディングに繋げる
オウンドメディアは、自社の認知度を上げたりファンを増やす武器となります。
一般ユーザーが直接コーポレートサイトを訪れることはあまり無いですが、メディアの記事や情報はユーザーの目に触れやすくなります。
認知度が上がることでユーザーからの信頼度・期待度が増し、サービスの申込み率や会員登録率が高くなるため、オウンドメディアを有効に活用できれば大きなブランディング効果が見込めます。
目的その2:見込み顧客の獲得に繋げる
自社の商品やサービス、業界の情報などを記事として発信することで潜在顧客にアピールし、アクセスがあれば見込み顧客へとステップアップすることが期待できます。
目的その3:商品の紹介、販売をおこなう
こちらはオウンドメディアで直接商品やサービスの紹介・販売をおこなうパターンです。
ただ単に宣伝をする記事ではだめです。
効果を出すには、ユーザーの悩みに寄り添い、それを解決する手段として商品・サービスを紹介することが大事です。
例として、あなたの企業が布団を販売しているとします。
布団を販売する一つの方法として、布団の材質やおすすめの布団を紹介する記事を作成する方法があります。
「どんな布団がいいのか分からない」
「コスパのいい布団はないかな」
などの悩みに応え、その中でさりげなく自社製品の良さを伝えることで、販売に繋げることができます。
少し極端な例でしたが、うまくユーザーに訴求することで、自然に購買を促すことが可能となります。
目的その4:人材の採用・求人に繋げる
自社で働いている人の言葉や職場の環境を発信することで、その企業で働くことに興味を持つ人が増えることが期待できます。
また採用エントリーしようか迷っている人は、企業がメディアを運営していると、多くの場合その記事を読みます。
そこで職場の雰囲気や社内の様子を見てもらうことで、より社風にあった人から応募してもらいやすくなります。
集客チャネルを考える
目的を考えた後は、集客チャネルについて考えます。
つまり、どこからアクセスを集めるかということです。
主な集客チャネルは自然検索(Googleなど)とSNSの2つになります。
それぞれ特徴があるため、組み合わせることでより効果的な集客が期待できます。
自然検索の特徴
自然検索からのアクセスを集めるということは、検索順位で上位に入る必要があります。
そのためにはサイトのSEO対策が重要です。
関連記事:そもそもSEOって何?初心者の方にわかりやすく解説します!
検索はSNSとは違い、ある程度古い記事でも質が良ければ上位表示され続けるという特徴があります。
SNSの特徴
SNSは全体的に一つの情報の旬が短いという弱点があります。
いくら拡散された投稿でも、一月も経てばタイムラインに表示されることはまず無くなるでしょう。
そのため、その時々のトレンドなどを意識した情報発信が大切になります。
また、SNSはファンを作ることができるという大きな特徴があります。
ファンが増えれば自社の投稿を拡散してもらいやすくなり、より多くのユーザーにアプローチできるようになります。
自社で運営するか外注するか考える
次は、そもそも運営を自社でおこなうのかどうかを考えましょう。
自社運営にも外注にもそれぞれメリットとデメリットがあります。
自社運営のメリット・デメリット
自社運営の最大のメリットは、コストが低いことです。
WordPressなど無料でブログを作れるサービスもあるので、既に自社サイトがある場合は追加費用無しで始められます。
サーバーやドメインを別で用意する場合でも、月額数百円~数千円で運用できます。
対してデメリットとしては、リソースの確保が難しいということが挙げられます。
実際問題オウンドメディアの運営のみをおこなう人材を確保するのは難しく、多くの場合では自分の仕事に追加して運営をすることになります。
それゆえ時間の確保が難しく、運営ができなくなるケースもあります。
また運営のノウハウの問題もあります。
「たまたまメディア運営のノウハウがある社員がいた!」なんて幸運なケースは殆ど無いでしょう。
オウンドメディアを運営・成功させるためには相応の勉強や努力、期間が必要です。
外注のメリット・デメリット
自社運営のメリット・デメリットをまるっと反転させた内容となります。
つまり、「コストは多くかかってしまうが運営の安定性・クオリティ・リソースを確保できる」ということです。
オウンドメディアの運営にある程度予算を取れる企業であれば外注を選ぶのもオススメできます。
ただし、外注業者の質には注意してください。
今までの実績や評判などをしっかり情報収集し、信頼できる業者に依頼するようにしましょう。
一部外注するのもアリ
完全に自社でやる
完全に外注する
ではなく、運営に関わる一部だけ外注する、というのもオススメです。
「記事を書くリソースはあるけどSEOがよくわからない」
「SEO対策はできるけどSNSの運用がイマイチ分からない」
など苦手な部分のみを外注することで、コスパよく運営を続けられます。
サイト制作をする
オウンドメディアの目的や集客チャネル、運営方法を決めたら、次は実際にサイト制作へと移ります。
サイト制作には、大きく分けて3つのパターンがあります。
- 制作業者に委託するパターン
- 開発者を採用するパターン
- WordPressなどのCMSを使うパターン
それぞれ解説していきます。
制作業者に委託するパターン
オウンドメディアのサイトは、通常のコーポレートサイトなどとは異なる「サイト設計」が重要となります。
そもそもサイト制作を自社でできない場合もそうですが、この「サイト設計」に不安がある場合も、専門業者に依頼することをオススメします。
業者を選ぶ際は、オウンドメディアの制作実績がしっかりとしている業者を選ぶようにしましょう。
開発者を採用するパターン
そもそもデザイナーやエンジニアを雇ってしまおう!
というパターンです。
もちろんコストは多くかかってしまいますが、自社に開発チームがあることで、サイトの細かい変更や施策の反映スピードがグッと上がります。
この実行スピードが上がることでPDCAを回しやすくなり、メディアの成長スピードが加速します。
WordPressなどのCMSを使うパターン
先程も少し紹介しましたが、WordPressなどの無料で利用できるCMSを利用するパターンです。
関連記事:「CMSってなに?」企業がCMSを導入することのメリット・デメリットを解説
多くのCMSがありますが、WordPressのメリットはいくつかあります。
- 無料のデザインテンプレートが豊富にある
- 運営自体は無料(別途サーバー代やドメイン代がかかります)
またWordPressは世界で一番使われているCMSであるため、導入に関する情報も非常に多く、気軽に始められるCMSといえます。
2022年1月時点のWordPressのシェアです。全世界のウェブサイトの43.2%、CMSの65.2%という圧倒的シェアであることがわかります。
引用元:BLOG BOOT CAMP
まとめ
いかがでしたでしょうか。
記事が長くなってしまうため、今回は「準備編」ということでお送りしました。
次回は実際の運用(記事の作成・データ分析)について解説したいとおもいます。