ChatGPT、とっても便利ですよね!仕事や勉強、プライベートまで、あっという間に答えをくれたり、文章を作ってくれたり。
でも、「これって使って大丈夫なの?入力した情報がどこかに漏れちゃわない?」って、ふと不安になったことはありませんか?
特に大切な個人情報となると、心配になりますよね。
この記事では、ChatGPTの個人向けプランであなたのデータがどう扱われているのか、そして大切な個人情報を守るための具体的な設定方法を分かりやすく解説します。
情報リテラシーをアップして賢くChatGPTを使いこなしましょう。
目次
【重要】ChatGPTは設定しなかったら、データを学習に使われています!
ChatGPTの個人向けプラン(無料版やChatGPT Plusなど)を使っていると、実はデフォルトで「チャット履歴と学習」という設定がオンになっています。
この設定がオンになっていると、あなたがChatGPTに入力した質問や、ChatGPTが生成した回答が、すべて記録・保存され、OpenAIのAIモデルの性能改善や新機能開発のための学習データとして使われる可能性があるんです。
「え、じゃあ情報漏洩の危険があるの?」と思いますよね。
直接的に「あなたの個人情報がそのまま誰かに見られる」というわけではありませんが、リスクはあります。
例えば、あなたが入力した機密性の高い情報がAIの「知識」として取り込まれ、将来的に別のユーザーへの回答に、間接的に影響を与える形で漏れてしまう可能性もゼロではないんです。
これは、情報がそのまま「漏洩」するのではなく、AIの「知識」として「吸収」され、その結果として「推論能力が向上」することで、間接的に機密性が損なわれるという、ちょっと複雑な漏洩経路なんです。
また、この学習設定をオフにしたとしても、新しい会話は30日間、悪用監視のために保持されます。
この期間中には、限定されたOpenAIの正規職員や、信頼できるサービスプロバイダーが、悪用調査やセキュリティ対応のために内容にアクセスする可能性があるとされています。
OpenAIは、モデル学習に使うデータから個人を特定できる情報は削除すると言っていますが、完全に匿名化されるという絶対的な保証はないとされています5。だから、あなたの個人情報は、デフォルトの状態だと十分に保護されているとは言えないのが現状なんです3…。特に、規制対象となる個人情報(氏名、住所、健康情報など)をうっかり入力してしまうと、法的な問題に発展するリスクもありますよ。
大切な個人情報を守る!ChatGPTの設定方法
1.「Chat History & Training」をオフにする
①ChatGPTのウェブサイトにアクセスしてログインします。

②画面左下にあるあなたのアカウント名をクリックします。

③メニューの中から「データコントロール」を選びます。

④「すべてのユーザー向けにモデルを改善する」のトグルスイッチをオフに切り替えます。

注意:デフォルトでは画像のようにONになってます!
ポイント! この設定をオフにすれば、それ以降の新しい会話は履歴として保存されず、AIモデルの学習にも使われなくなります57。ただし、この設定をオフにする前の会話履歴は、すでに学習に利用されている可能性があるので注意してくださいね17。設定はアカウント全体に適用されるので、どのデバイスから使っても大丈夫です5。
2. 一時的なチャット(Temporary Chats)を活用する
特に機密性の高い情報を一時的に扱いたいときに便利な機能です。


このモードを有効にすると、会話は履歴に保存されず、30日後に完全に削除されます。もちろん、モデルの学習にも使われません。
これは、チャット履歴をオフにするのと同様に、情報漏洩リスクを軽減する強力な方法です。
3. 情報を抽象化・匿名化して入力する
これは設定とは少し違いますが、とても重要な心構えです。
ChatGPTに質問する際、具体的な会社名や製品名、個人を特定できる情報(氏名、住所、電話番号など)を直接入力しないようにしましょう。
例えば、「〇〇株式会社のAさんについて」ではなく、「ある会社の社員について」のように、一般的な用語や概念に置き換えて質問する「情報の抽象化・一般化」を心がけてください。
個人情報(PII)を扱う場合は、AIに処理させる前に、氏名や生年月日などの識別子を削除したり、別の記号に置き換えたりする「データ匿名化」を徹底しましょう。
Geminiを例に挙げていますが、下記の記事がAIで情報を扱う上で私たちが大事にする心構えを紹介しています。
まとめ:安全対策を徹底して、ChatGPTの恩恵を最大限に!
ChatGPTは私たちの業務や日常生活を大きく変える便利なツールですが、同時にデータ保護という重要な課題も抱えています。
今回の記事で解説したように、個人向けプランではデフォルトでデータが学習に利用される可能性があるため、「Chat History & Training」をオフにすることが、あなたのプライバシーを守るための第一歩です。
そして、どんな時でも機密情報や個人情報をそのまま入力しないという意識を持つことが、何よりも大切です。
これらの対策をしっかり行うことで、安心してChatGPTの恩恵を最大限に活用し、安全で賢いAIライフを楽しみましょう!