ホームページ制作でよく聞く「ペルソナ」という言葉、きちんと理解していない方も多いのではないでしょうか?
ペルソナとは「自社の商品、サービスを利用する架空の人物」ですが、ターゲットとはどう違うのでしょうか?
今回はペルソナの内容や、メリット、重要性を解説します。
目次
ペルソナとは?
ペルソナとはスイスの心理学者カールグスタフユングが提唱した心理学の用語で、古典劇の役者が使用する仮面を、ユングが「人間の外的側面・自分の内面に潜む自分」としてペルソナと定義しました。
マーケティングの世界では「架空のユーザー像」という意味で使われています
ターゲットとペルソナの違いとは?ペルソナの具体例
ターゲットはユーザー属性を指し
ペルソナはより詳細なユーザー像に落とし込んだものを指します。
例えば
- 20代
- 女性
- 学生
- 30代
- 男性
- 自営業
の様な情報をターゲットと呼び
ペルソナはそれをリアリティのある人物像へ具体的に落とし込んでいきます。
ペルソナを設定するメリット
ペルソナを設定することでどんなメリットがうまれるのでしょうか?
ここではペルソナを設定することで得られるメリットを紹介します。
ユーザー視点の精度を高める
詳細な情報を設定したペルソナは1つの人格です。
ペルソナのニーズを満たすようにサービスを考えることで、その他のユーザーニーズを満たすことに繋がります。
ユーザーが求めるサービスを製品に集約すれば、製品の満足度を高めることができます。
チームで共通した人物像を共有できる
共通の人物像をチームで共有することで、
- 担当者間での認識のズレ
- 認識のズレから発生する無駄な作業
- サービスによってのばらつき
などを防ぐことができ、効率よくプロジェクトをすすめることができます。
時間やコストの削減ができる
しっかりと設定されたペルソナはプロジェクトの方針をはっきり示すことができます。
プロジェクトの方針が明確になれば、効果的な施策に注力することができ、作業時間などコスト削減が可能です。
ユーザー目線で商品開発を行うことができる
しっかりしたペルソナを設定すると、サービス提供側の視点ではなく「このユーザーはどのような悩みを抱えており、どのように解決したいか?」というユーザー目線で考えることができるようになります。
またサイト制作でも、サービス提供側が「どのように見せたいか?」ではなく、「どうすればこの人の心に響くのか?」という視点で考えるようになり、ペルソナの人物像に基づいた戦略を考えることができるようになります。
ペルソナ作成時の注意点
身近な人物に設定する
ペルソナはその人格をリアルに想像できなければうまくいきません。
自分の周囲にいるような人物をペルソナに設定しましょう。
困った時は周りの人に「こんな人っているかな?」と相談し、視点をあわせるのもよいかと思います。
自分にとって都合のよい顧客像にならないように注意する
ペルソナを作っているうちに「こういうお客さんがきたらいいな」という理想像になってしまうことがあります。
サービス提供者側が抱いている印象や理想をペルソナに設定してしまうとユーザー像からずれてしまう可能性があります。
顧客のデータや口コミ、アンケートから客観的な情報を収集し、ペルソナに活かしましょう。
複雑ではなく簡潔な人物設定にする
ペルソナでは具体的な人物の設定は必要ですが、あまりに複雑だとマーケティングの方向を見誤る可能性があります。
また、あまりに複雑なペルソナはチームで共有しづらいという難点もあるため、必要ではない項目は削除、具体的でわかりやすい人物にしましょう。
ペルソナを定期的に見直そう
環境や市場によってユーザーは変化していきます。
変化していくユーザーに対応するために定期的にペルソナを見直しましょう。
またペルソナを活用していくと、想定と違う点が発覚する可能性があるため、定期的に見直す必要があります。
まとめ
いかがでしたか?
ペルソナとは詳細に人物を設定し、サービス提供者のユーザー像をすり合わせる重要な作業です。
ペルソナはあくまで身近にいそうなユーザーを人物像にしましょう。