「せっかく記事を読んでもらっているのに、途中で『お問い合わせはこちら』と入れると、売り込み色が強くて離脱されるんじゃないか?」
そんな不安、ありますよね。でも逆に、「最後まで読まないと連絡先がわからない」状態だと、読者は「自分じゃ無理だ」と悟った瞬間に、Google検索へ戻って他社を探しに行ってしまいます。
結論から言います。CTA(お問い合わせへの誘導)は、「読者が『自分でやるのは無理かも(面倒かも)』と感じる境界線」に置いてください。
そこにあるCTAは「売り込み」ではなく、困っている読者を助ける「救いの手」になります。なぜそうなるのか、具体的にどう配置すべきか、ステップごとに解説します。
目次
ステップ1:読者の「2つのモード」を理解する

まず、あなたの記事を読みに来る人には、大きく分けて2つの心理状態(モード)があります。
- 緊急事態モード(今すぐ助けて!)
- 例:「水漏れが止まらない」「鍵をなくして家に入れない」
- DIYモード(自分でなんとかしたい)
- 例:「蛇口のパッキン交換方法」「シロアリ予防の方法」
多くの専門業者のブログは「2」のDIYモードの人をターゲットにしていますが、実は読んでいる途中で「1」のモードに切り替わることが多々あります。
CTAを置く目的は、この「モードが切り替わった瞬間」を逃さないためです。
ステップ2:「諦めポイント」にCTAを置く
「うざい」と思われるのは、解決策を知りたいだけなのに、関係ないタイミングで広告が出るからです。
逆に、記事の途中で「ここからは専門的な工具が必要です」や「失敗すると○○のリスクがあります」という内容が出てきたらどうでしょうか?読者はこう思います。
- 「うわ、専用工具なんて持ってないよ…」
- 「これ失敗したら、もっと修理代かかるんじゃないか?」
ここが最大のチャンス、いわゆる「諦めポイント」です。
読者が「自分には難しい」と感じた直後に、「プロなら確実に直せますよ」というボタン(CTA)があれば、それは邪魔な広告ではなく「親切な提案」に変わります。
ポイント:
CTAは「情報の邪魔」をするのではなく、「次の選択肢」として提示しましょう。
ステップ3:最適なCTA配置の「具体例」
では、具体的にどこに置くべきか。水回り修理の業者さんを例に、記事の構成案を作ってみました。
1. 記事の冒頭(リード文直下)
- ターゲット: 緊急事態モードの人
- 内容: テキストリンクでさりげなく。「※今すぐ水漏れを止めたい方はこちら(24時間受付)」
- 理由: 記事を読む余裕がない人の離脱を防ぐため。
2. 作業工程の「難所」の手前(記事の中盤)
- ターゲット: DIYを諦めた人
- 内容: バナーやボタン。「※ここからの作業は専用レンチが必要です。無理に回すと配管が折れる恐れがあります。不安な方はプロにお任せください」
- 理由: ここが今回のキモです。 読者が検索画面に戻るのを防ぎ、「じゃあ頼もうかな」と思わせるベストタイミングです。
3. 記事の最後(まとめ)
- ターゲット: 記事を読み切って納得した人
- 内容: 大きめのボタン。「まずは無料見積もりで相談する」
- 理由: 最後まで読んだ信頼感をアクションに変えるため。
まとめ:CTAは「売り込み」ではなく「親切な案内板」
「うざい」と思われるのを恐れてCTAを減らすと、逆に「頼みたいのにどこから頼めばいいかわからない」という不親切な記事になってしまいます。
- 緊急の人向けに冒頭へ
- 「自分には無理だ」と気づく難所の直後に
- 最後にダメ押しで
この3点さえ押さえれば、読者に嫌われることなく、スムーズにお問い合わせにつなげることができます。
「ここで諦めて検索に戻られるくらいなら、ウチに相談してほしい!」という熱意を持って、適切な場所に設置してみてください。
参考資料・出典について
本記事の「CTA(Call To Action)の重要性と配置」に関する考え方は、デジタルマーケティングの世界的権威であるHubSpot社や、ユーザー体験(UX)研究のNielsen Norman Groupが提唱する一般的なベストプラクティスに基づいています。
特に「コンテキスト(文脈)に合わせたCTA」が、単なるバナー広告よりもクリック率が高いことは、多くのマーケティングデータで実証されています。
- HubSpot (ハブスポット)
- 記事:Slide-In CTAs (And Why You Should Be Using Them) など、ユーザーの閲覧体験を阻害せずにアクションを促す手法について解説されています。
- URL: https://blog.hubspot.com/marketing (HubSpot Marketing Blog トップページ)
- Nielsen Norman Group
- 記事:Banner Blindness Revisited(バナー無視の再考)。ユーザーは右端や上部の明らかな「広告」は無視するが、コンテンツ内に埋め込まれた関連性の高いリンクやボタン(テキスト内のCTAなど)は注視するという研究結果があります。
- URL: https://www.nngroup.com/articles/banner-blindness-old-and-new-findings/
※本記事は上記のようなマーケティングの定説を元に、専門業者様のブログ向けに構成・執筆いたしました。
