結論から言うと、普段の開発はSonnet 5、難しい設計や大規模修正はOpus 5、速さとコスト重視の軽作業はHaiku 4.5、長時間で特に難度の高い仕事だけFable 5という使い分けが基本です。
旧世代のOpus 4.6〜4.8やSonnet 4.6は、通常は最新モデルより優先する理由が多くありません。
既存プロジェクトで出力の再現性を保ちたい場合や、組織の利用環境で最新モデルが使えない場合に選ぶ候補です。
まずはこの早見表で選ぶ
| モデル | 向いている仕事 | 使う判断 |
|---|---|---|
| Fable 5 | 非常に複雑で長時間の自律的な開発、難しい調査、重要な最終局面 | 品質優先で、クレジット消費を許容できるときだけ使う |
| Opus 5 | 大規模リファクタリング、難解なバグ、設計判断、複数サービスにまたがる変更 | Sonnet 5で詰まったら切り替える |
| Opus 4.8 | 既存のOpus 4系ワークフロー、長いセッション、互換性確認 | Opus 5が使えない、または既存検証を維持したいとき |
| Opus 4.7 | 過去の設定・評価結果の再現 | 新規案件では基本的にOpus 5または4.8を優先 |
| Opus 4.6 | 過去の設定・評価結果の再現 | 新規案件では基本的にOpus 5または4.8を優先 |
| Sonnet 5 | 日常の実装、テスト追加、レビュー、バグ修正、機能開発 | 迷ったらこれを標準にする |
| Sonnet 4.6 | 既存プロンプトや既存運用との互換性 | 新規案件ではSonnet 5を優先 |
| Haiku 4.5 | 短い質問、検索、単純な修正、定型作業、試行回数が多い作業 | 速さ・低コストを最優先したいとき |
モデルごとの具体的な使い分け
Sonnet 5:普段使いの第一候補
Claude Codeで日々行う実装、テスト作成、エラー修正、コードレビューなら、まずSonnet 5が適しています。速度・品質・コストのバランスがよく、複数ステップのコーディングにも対応しやすいためです。
たとえば、「このAPIにバリデーションを追加してテストも直して」「このエラーの原因を調べて最小限の修正をして」といった依頼は、最初からSonnet 5で始めるとよいでしょう。
Opus 5:考える必要がある難題に使う
Opus 5は、複数のディレクトリやサービスをまたぐ修正、原因が見えにくい不具合、アーキテクチャの比較、慎重な移行計画などに向きます。Sonnet 5より深く検討させたい場面で選びます。
ただし、単純なファイル修正にも常時Opusを使うと、利用枠やクレジットの消費が速くなりがちです。「まずSonnet 5で実装し、方針決め・難所の切り分けだけOpus 5に任せる」運用が実用的です。
Fable 5:最難関タスク専用
Fable 5はOpusより上位の能力帯に位置付けられ、長時間かつ複雑なエージェント作業向けです。一方で、APIの標準料金はOpus系の約2倍です。さらに、Claude Codeの契約プランによっては通常の利用枠ではなく、使用量クレジットが必要になります。
使いどころは、「大規模な移行を計画から検証まで進めたい」「何度も失敗している複雑な不具合を調査したい」「重要なリリース前に別視点で徹底レビューしたい」といった場面です。日常的な小修正にはオーバースペックになりやすいでしょう。
なお、Fable 5では安全対策により、一部のサイバーセキュリティ・生物・化学関連の依頼がOpus 4.8に自動的に振り分けられることがあります。
Haiku 4.5:速く回して、必要なら上位へ
Haiku 4.5は最速・最安の選択肢です。短いコードの説明、設定ファイルの軽微な編集、エラーメッセージの読み取り、定型的なテスト追加、複数候補のたたき台作成などに向いています。
複雑な設計判断や大規模な変更は苦手になり得るため、Haiku 4.5でうまく進まない場合は、同じ会話のままSonnet 5かOpus 5へ切り替えるのがおすすめです。
4.x系はいつ使うべき?
Opus 4.8、Opus 4.7、Opus 4.6、Sonnet 4.6は、必ずしも「使えない」モデルではありません。ただし、同じ系列で新しいモデルが利用できるなら、通常は新しいモデルを先に試すのが合理的です。
- Opus 4.8:Opus 5が未提供の環境、または既存の検証済み運用を変えたくない場合。
- Opus 4.7・4.6:過去の出力や評価条件を再現したい場合。
- Sonnet 4.6:既存のプロンプト・テストで挙動を固定したい場合。
特にAPIやチーム運用では、モデルを変えると出力の傾向だけでなくトークン数も変わることがあります。既存の自動テストや品質評価があるなら、小さなタスクで比較してから移行しましょう。
クレジットは「何回使えるか」ではなく、契約方法で考える
Claude Codeの利用量は、ログイン方法によって考え方が異なります。
| 利用方法 | 消費の考え方 | 確認方法 |
|---|---|---|
| Claudeのサブスクリプション | プランに含まれる利用枠を消費する。モデル、会話の長さ、読んだファイル量、実行するツール操作などで減り方が変わる。 | Claudeの利用状況画面、Claude Codeの表示 |
| APIキーでClaude Codeを利用 | 入力・出力トークンに応じた従量課金。購入済みの使用量クレジットから差し引かれる。 | ConsoleのBilling、Claude Codeの/cost |
そのため、「1クレジットで何プロンプト」と一律には決められません。短い質問を一度する場合と、大きなリポジトリを読み込んで何度もテスト・修正を繰り返す場合では、消費量が大きく異なるからです。
API利用時のモデル別料金の目安
以下は、標準的なAPI料金の目安です。単位のMTokは100万トークンです。実際の請求額には、入力・出力に加え、会話履歴、読み込んだファイル、キャッシュ、ツール実行に関わるトークンなどが影響します。
| モデル | 入力100万トークン | 出力100万トークン | 100,000入力+20,000出力の概算 |
|---|---|---|---|
| Fable 5 | 10米ドル | 50米ドル | 約2.00米ドル |
| Opus 5/4.8/4.7/4.6 | 5米ドル | 25米ドル | 約1.00米ドル |
| Sonnet 5 | 2米ドル | 10米ドル | 約0.40米ドル |
| Sonnet 4.6 | 3米ドル | 15米ドル | 約0.60米ドル |
| Haiku 4.5 | 1米ドル | 5米ドル | 約0.20米ドル |
この概算からも分かるように、日常作業をSonnet 5やHaiku 4.5で回し、難所だけOpus 5やFable 5にすることで、コストを管理しやすくなります。
Fable 5の利用枠とクレジットの注意点
2026年8月18日時点では、Maxプラン、Teamのプレミアムシート、対象Enterpriseのプレミアムシートでは、Fable 5は週次の通常利用枠の中で使えます。ただし、週次利用枠の最大50%までがFable 5として利用できる上限です。Fable 5だけで通常利用枠が別途50%増えるわけではありません。
ProプランやTeamの標準シートなどでは、Fable 5は基本的に使用量クレジットでの従量利用です。Fable 5を多用する予定なら、先にConsoleのBillingで残高と自動チャージ設定を確認しておくと安心です。
API用の使用量クレジットは事前購入型で、購入した金額まで利用できます。未使用クレジットは購入から1年で失効し、返金不可とされています。使う量が読めないうちは、大きな金額を一度に入れるより、小さめに購入して実測する方法が無難です。
クレジットを節約する実践ルール
- 標準はSonnet 5にする。ほとんどの実装・修正はここから始める。
- 短い調査や定型作業はHaiku 4.5にする。試行回数が多い作業ほど効果が出やすい。
- 設計・難問だけOpus 5に上げる。常時Opusに固定しない。
- Fable 5は「失敗コストが高い仕事」に絞る。重要な移行、複雑な調査、難しい最終レビューなどに限定する。
- 会話を長引かせすぎない。Claude Codeでは会話履歴、CLAUDE.md、読み込んだファイルがトークン消費に影響する。目的が変わったら新しいセッションを始める。
- 利用状況を確認する。API利用時は
/costでセッション中の支出を確認し、ConsoleのBillingでも残高を確認する。
迷ったときの結論
最初の設定としては、通常はSonnet 5、軽作業はHaiku 4.5、難しい局面だけOpus 5、最難関だけFable 5で十分です。
Opus 4.8・4.7・4.6やSonnet 4.6は、過去の運用との互換性が必要なときに選びましょう。Claude Codeで実際に使えるモデルは契約・組織設定・接続先によって異なるため、ターミナルで/modelを実行して表示される候補を最終確認するのが確実です。
参考資料
- Models, usage, and limits in Claude Code:Claude Codeでの基本的なモデル選択と利用量の考え方。
- モデル概要:Fable 5、Opus 5、Sonnet 5、Haiku 4.5の位置付け・価格・コンテキスト長。
- What’s new in Claude Opus 5:Opus 5の用途、価格、提供状況。
- Introducing Claude Sonnet 5:Sonnet 5の料金とSonnet 4.6からの更新点。
- Claude Fable 5 on your plan:プラン別のFable 5利用枠と使用量クレジット。
- How do I pay for my Claude API usage?:使用量クレジットの購入、残高確認、有効期限。
