「自分のお店や会社をGoogleマップで見つけてもらいたい」「地図上の情報として参照されやすくしたい」と感じる方は多いでしょう。
結論からいうと、近道はGoogleに正確で一貫した事業情報を渡し、公式サイトや地域の信頼できる媒体にも同じ情報を掲載することです。Googleマップの情報は、ビジネスオーナーが登録した内容だけでなく、公式サイト、一般公開されたウェブ情報、ユーザーの投稿など複数の情報源をもとに作られます。
この記事では、「地図に引用されやすい」を、Googleマップやローカル検索で店舗・事業所の情報が参照され、表示候補になりやすい状態を作ることとして解説します。
地図に引用される仕組みとは

Googleは、Googleビジネスプロフィールに登録された情報に加え、クロールできる公式サイトの情報、外部データ、利用者が提供する住所・写真・クチコミなどを組み合わせて、地図や検索上のビジネス情報を作成します。
そのため、Googleマップ対策は「プロフィールだけを整える作業」ではありません。現実の店舗情報、Googleビジネスプロフィール、公式サイト、外部掲載先の内容をそろえる作業だと考えると分かりやすいです。
大切なのは情報の一致
特に確認したいのが、店名・住所・電話番号です。ローカルSEOでは、これらをまとめて「NAP情報」と呼ぶことがあります。NAPは、Name、Address、Phoneの頭文字です。
たとえば、Googleビジネスプロフィールでは「株式会社○○」、公式サイトでは「○○」、地域団体のページでは旧住所、とばらついていると、同じ事業者の情報として理解されにくくなる可能性があります。表記を完全に機械的にそろえる必要まではありませんが、事業者名、所在地、連絡先、営業時間の内容はできるだけ統一しましょう。
まず行うべき5つの取り組み

1. Googleビジネスプロフィールを申請し、オーナー確認を済ませる
実店舗がある事業、または顧客のもとへ訪問してサービスを提供する事業は、Googleビジネスプロフィールの対象になり得ます。プロフィールを追加または申請し、オーナー確認を完了すると、Google検索やGoogleマップに表示する情報を管理しやすくなります。
すでに地図上に自社の情報が存在する場合も、重複したプロフィールを新規作成する前に、まず既存プロフィールを申請できないか確認してください。同じ事業に複数のプロフィールがあると、情報表示に問題が起きることがあります。
2. 基本情報を「実際の営業内容」に合わせて埋める
次の項目は、空欄のままにせず、現実の情報に合わせて更新します。
- 正式なビジネス名
- 正確な住所と地図上のピン位置
- 主たる業種カテゴリ
- 電話番号
- 公式サイトのURL
- 通常営業時間と祝日・臨時営業時の特別営業時間
- サービス提供地域
- サービス内容、設備、支払い方法などの属性
- 店舗外観、内観、商品・サービスが分かる写真
とくにカテゴリは、検索キーワードを詰め込む場所ではありません。「何を提供しているか」ではなく、自社が何の事業なのかを最も具体的に表すものを主カテゴリに選びます。たとえばカフェなら、関係のない「レストラン」「イベント会場」などを増やすのではなく、実態に最も近いカテゴリを選ぶことが大切です。
3. 公式サイトに所在地ページを用意する
Googleは、クロール可能な公式サイトの情報をビジネス情報の情報源の一つとして利用します。公式サイトには、少なくとも次の情報を掲載しましょう。
- 事業者名・店舗名
- 住所、郵便番号、電話番号
- 営業時間と定休日
- アクセス方法、最寄り駅、駐車場の有無
- 扱う商品やサービス
- Googleビジネスプロフィールと同じ公式サイトURL
複数店舗がある場合は、店舗ごとに専用ページを作る方法が分かりやすいでしょう。各ページには、その店舗固有の住所、電話番号、営業時間、サービス内容を掲載します。
4. 構造化データで機械にも事業情報を伝える
構造化データとは、ページに書かれている情報の意味を検索エンジンに伝えるための決まった形式のデータです。実店舗がある場合は、公式サイトの所在地ページなどにLocalBusinessの構造化データを設定する方法があります。
設定候補には、店名、住所、電話番号、公式URL、緯度経度、営業時間、業種、価格帯などがあります。ただし、構造化データを設定しても、地図や検索結果での表示が保証されるわけではありません。ページに実際に掲載している内容と一致させ、公開後はGoogleのテストツールでエラーを確認しましょう。
5. 信頼できる地域サイト・業界サイトで紹介してもらう
自治体、商工会議所、商店街、業界団体、施設運営者など、実在性と地域性があるサイトに掲載される機会があれば活用しましょう。ここでも、店名・住所・電話番号・公式サイトURLを正しく載せてもらうことが重要です。
目的は、無関係なサイトに大量登録することではありません。地域や業種との関係があり、利用者に役立つ掲載先で、正しい情報が自然に参照される状態を作ることです。
クチコミと写真は「情報の鮮度」に役立つ

クチコミや写真は、利用者が来店・利用を判断する材料になります。実際に利用した顧客には、無理のない範囲でクチコミ投稿を案内してもよいでしょう。
ただし、割引などの見返りと引き換えに投稿を求めたり、良い評価だけを求めたりする方法は避けるべきです。自然な感想を集め、寄せられた内容には事実に基づいて丁寧に返信するほうが、長期的には信頼につながります。
写真も定期的に見直しましょう。外観、入口、店内、提供サービス、メニューなどが現在の状態と異なる場合は更新します。移転、改装、営業時間変更といった情報は、プロフィールと公式サイトを同時に直すのが理想です。
やってはいけないこと

- 店名に「地域名+業種+最安」など、看板にない検索キーワードを追加する
- 同じ店舗・事業所のプロフィールを複数作成する
- 実際には営業していない住所やバーチャルオフィスを店舗住所として登録する
- 関係のないカテゴリを大量に設定する
- 営業時間、住所、電話番号の変更を放置する
- 架空のクチコミや不自然なレビュー投稿を依頼する
これらは利用者の誤解を招くだけでなく、情報修正やプロフィール停止につながるおそれがあります。短期的なテクニックより、現実の事業内容を正しく伝えることを優先しましょう。
月1回の確認チェックリスト
- Googleマップ上の店名、住所、電話番号は正しいか
- 地図のピン位置は入口や実際の所在地と合っているか
- 通常営業時間、祝日、臨時休業を更新したか
- 公式サイトの店舗情報とプロフィールの内容は一致しているか
- 主カテゴリは現在の主力事業に合っているか
- 古い写真、閉店済みサービス、旧メニューが残っていないか
- 地域・業界の掲載先に古い情報が残っていないか
まとめ
地図に引用・表示されやすくするための基本は、正確な情報を一度登録して終わりにせず、複数の場所で一貫して維持することです。
- Googleビジネスプロフィールを申請してオーナー確認する
- 店名、住所、電話番号、カテゴリ、営業時間を正確に整える
- 公式サイトに店舗・事業所情報を明記する
- 必要に応じてLocalBusinessの構造化データを設定する
- 地域や業界の信頼できる掲載先でも情報を統一する
まずはGoogleマップと公式サイトを並べて見比べ、店名・住所・電話番号・営業時間にズレがないか確認するところから始めてみてください。
参考資料
- Google がビジネス プロフィールとローカル検索結果の情報を入手する方法と、それらの用途(Google ビジネス プロフィール ヘルプ):プロフィール情報に利用される情報源と、ローカル検索での活用方法。
- ビジネス プロフィールを編集する(Google ビジネス プロフィール ヘルプ):住所、カテゴリ、営業時間、サービス提供地域などの編集方法。
- Google に掲載するビジネス情報のガイドライン(Google ビジネス プロフィール ヘルプ):正しい店名、住所、カテゴリ、営業時間を掲載するためのルール。
- ローカル ビジネス(LocalBusiness)の構造化データ(Google Search Central):公式サイトで事業所情報を構造化して伝える方法。
