「検索順位は1位なのに、思ったほどクリックされない」
「順位がつかない記事からなぜか流入がある」
これまでのSEOといえば「検索順位(ランキング)」を上げることが最優先でした。
しかし現在、Google検索や各種アプリでは、順位以上に「コンテンツがどう提供されるか(サービング)」が重要視され始めています。
この記事では、新しいSEOの概念である「サービング」とは何か、そしてGoogle DiscoverやAI Overviewといった新しい露出面に対してどう対策すべきかを解説します。
1. 「サービング」とは?ランキングとの違い
まず、聞き慣れない「サービング」という言葉の意味を整理しましょう。
ランキング(Ranking)
従来の検索結果における「順位」のことです。
特定のキーワードで検索された際に、1位、2位、3位……と縦に並ぶリストの中でどこに位置するかを指します。
サービング(Serving)
検索結果やアプリ上で、コンテンツが「どのように提供・露出されるか」という概念です。
現在のGoogle検索結果を見てみてください。
単なる青いテキストリンクが並んでいるだけではありませんよね?

画像や動画が大きく表示される
「強調スニペット」として回答が直接表示される
AIによる概要(AI Overview)がトップに出る
Google Discoverでレコメンド表示される
このように、単に「何位にあるか」だけでなく、
「ユーザーの目にどう映る形で届けられたか」を考えるのがサービングの視点です。
2. なぜ今「サービング」が重要なのか
検索体験の変化に伴い、テキストリンクの順位だけを追っていても流入の実態がつかめなくなってきました。
特にスマートフォンでは、画像、動画、AIによるレコメンドなど、視覚的な要素(ビジュアル)が画面の多くを占めるようになっています。
例えば、Google Discoverにはそもそも「検索キーワード」や「順位」という概念がありません。
ユーザーの興味関心に基づいて、カード形式で記事が「サービング(提供)」されます。
ここで重要になるのは、順位ではなく「表示されたときにクリックしたくなるか」です。
3. 具体的な対策:DiscoverやAI時代のアプローチ
では、ランキング思考からサービング思考へ切り替えるために、具体的に何をすればよいのでしょうか。露出面ごとの対策ポイントを紹介します。
Google Discover対策
Discoverはユーザーが検索する前に情報を届けるフィード型の機能です。ここでは視覚的な魅力が勝負を分けます。
サムネイル画像の最適化:
高画質で、記事の内容が一目で伝わる魅力的な画像を設定しましょう。
タイトルの工夫:
検索キーワードを意識しすぎた硬いタイトルよりも、思わず読みたくなる引きのあるタイトルが好まれる傾向にあります。
ECサイトや商品ページの対策
ショッピング関連の検索では、テキスト以上に画像や価格情報が重要です。
画像検索への最適化:
商品の魅力が伝わる鮮明な画像を使い、alt属性なども適切に設定します。
リッチリザルト(構造化データ):
検索結果に「価格」「在庫状況」「レビューの星」などが表示されるよう、構造化データを実装します。
これにより、順位に関わらずクリック率を高めることができます。
AI Overviewへの意識
AIが生成する回答(AI Overview)に引用されるためには、コンテンツが正確で信頼性が高く、構造的に整理されていることが重要です。
質問に対して明確な回答(結論)を用意しておくことが一つのカギとなります。
4. 順位がつかない流入をどう評価する?
「サービング」を意識すると、効果測定のやり方も変わります。
これまでは「キーワード順位」が主なKPIでしたが、これからは「どこに」「どう」露出したかを分析する必要があります。
Google Search Consoleなどのツールを見る際は、以下の視点を取り入れてみてください。
Discoverレポートを確認する:
通常の検索結果とは別の流入経路として評価する。
表示回数とクリック率(CTR)を見る:
順位が低くても、リッチリザルトや画像枠で目立って表示され、クリックされている場合があります。
流入元の多様性を認める:
「検索順位がつかない=価値がない」ではありません。画像検索やおすすめ記事からの流入も立派な成果です。

まとめ
SEOの世界は「検索順位を競うゲーム」から、「ユーザーに最適な形でコンテンツを届ける(サービング)ゲーム」へと進化しています。
順位だけに一喜一憂するのではなく、自分のコンテンツが「どんな見た目で」「どの場所に」表示されているかを確認し、それぞれの場所に合った見せ方を工夫していきましょう。それが、これからのWeb運営で成果を出すための近道です。
