ホームページリニューアルの進め方7ステップを解説!失敗しないための注意点とは

2022年12月28日

「自社のホームページをリニューアルしたい」

と思った時に、ホームページのリニューアルはどう進めればいいのか、という疑問が出てくるのではないでしょうか。

ホームページをリニューアルする時には、「もっとオシャレにしたい」「今よりもよくしたい」というような、ざっくりした目的だけではリニューアル後もうまくいかないことが多いです。

ホームページのリニューアルには、時間もお金もかかります。

あなたがリニューアル後に、目的を達成できるように、この記事でホームページリニューアルまでのステップをお伝えします。
リニューアルを失敗しないための注意点も解説しているので、ぜひ最後までお読みいただければ幸いです。

ホームページリニューアルの進め方【7ステップ】

ホームページリニューアルを進めるステップは、大まかに分けて7ステップあります。

その中でも、「課題抽出」「目的・方針決定」については、ホームページリニューアル前に必ずしておくべきステップです。

ここが決まっていないと、ホームページのリニューアルが失敗してしまう可能性があります。

では、ホームページリニューアルのステップを一つずつ見ていきましょう。

①現行ホームページの課題を抽出

まずはリニューアル前のホームページの課題を洗い出していきます。

ホームページのリニューアルは、課題解決のためにおこなうため、課題が明確にないホームページを正しくリニューアルすることはできません。

ホームページの課題を抽出するためには、データを参考にすることももちろん大切ですが、一番大切なのは「ユーザー視点」で自社サイトを見ることです。

自分はこのホームページを「初めて見た」と仮定して、実際にユーザー目線で使ってみましょう。

ここで大切なのが、「ただ初めてホームページに来た人」ではなく、このホームページでターゲットとするユーザーの性別や年齢を意識することです。

実際にホームページに訪れるユーザーの気持ちになって、現行のホームページの問題点を列挙してみてください。

・文字が小さい
・画像が荒い
・デザインがシンプルすぎて何を伝えたいのか分からない
・「お客様の声」がほしい
・問い合わせの場所が分かりづらい
・立地が分かりにくいため、アクセス情報は詳細に記載してほしい

ユーザー目線での課題が明確になると、リニューアル後のホームページに必要な対策や作るべきページ、コンテンツが明らかになります。

さらに、会社視点から見た時の課題点も挙げておきましょう。

・新規顧客の集客をしたい
・求職者を集めたい
・サービス紹介をもっと丁寧にしたい
・見やすいデザインにしたい
・簡単に更新できるようにしたい

このように会社側の視点から見た課題も挙げておくことで、リニューアル時の目的が明確になっていきます。

②目的・方針を設定

課題を整理したら、次はリニューアルの目的と方針を設定します。

目的は、課題を解決するために作られるため、課題によって目的は変わりますが、リニューアル後から数年先までを見据えた方針を決定する必要があります。

分かりやすく、課題別に目的・方針の例をいくつか見てみましょう。

【課題】検索順位が低く、集客ができていない

この課題を解決するためには、検索順位を上げなければいけません。そしてそのためには、競合他社に負けないSEO対策が必要です。

ホームページのSEO対策を強化し、アクセスアップを図る必要があるでしょう。

【課題】デザインが昔のままで、スマホサイトがない

この課題を解決するためには、モバイルフレンドリー(スマホ対応)なサイトにすることが必須です。

また、PCから見ることを前提としたデザインや古いデザインは、ユーザーは使いづらく感じるため、ユーザーファーストなUI/UX(操作性/体験)を作り上げる必要があるでしょう。

【課題】ホームページの更新がしづらく手間がかかる

ホームページを更新するたびに業者に依頼しなくてはならない、もしくはコードを触る必要があり専門知識が必要な場合、リニューアル後は更新がしやすい仕様に変える必要があります。

具体的には、CMSや制作ツールの導入が目的として考えられるでしょう。

このように、課題に対しての目的や方針を事前に決定しておくことで、その後の進捗がスムーズに進みます。

③予算・スケジュールの策定

現行ホームページの課題や、リニューアルの目的が整理されたら、次に予算やスケジュールも策定しておきましょう。

ホームページのリニューアルに要する期間は、リニューアルの程度にもよりますが、だいたい3~6カ月程度の期間を見込んでおくと安心です。

予算もリニューアルの程度によりますが、ホームページリニューアルにかかる大まかな費用は以下です。

一部のデザイン刷新10~50万円限られた範囲のデザイン、機能刷新に留まる。
サイト全体のリニューアル30~100万円ページ数により費用は増減する。
機能回収・システム追加100~200万円効果的なシステム追加も可能。

中には1000万円以上の費用をかけて、大幅にホームページをアップデートする企業もあります。

費用をかければかけるほど、効果的な改善が見込めることはありますが、単に費用をかければいいというわけではありません。

現状の課題解決をするためには、今どの程度の予算をホームページにかけるべきか、長い目で見た運用を視野に入れて検討しましょう。

事前に課題や目的が明確になっていると、要望に合ったリニューアルを実行できます。

もし、ホームページのリニューアルを制作会社に依頼する場合は、この時点から依頼することになります。

office masuiでは、課題抽出や目的設定の部分も、お話しながら一緒に決めていくことも可能です。

ぜひお気軽にご相談ください。

④サイトマップ・サイト構成を作成

外堀を固められたら、次にホームページの内部構成を考えていきます。

サイトマップは、サイト内の地図のようなもので、どの階層にどのページがあるかを一目でわかるように示したものです。

ホームページ内に必要なページを階層ごとに整理するため、①課題抽出、②目的設定の部分が明確であればスムーズに進みます。

反対に、ここでつまづいてしまうようであれば、①課題抽出②目的設定を再度見直してみてもいいかもしれません。

ホームページ内に必要なページをまとめ、ページごとにどのようなコンテンツを入れていくかを整理しましょう。

⑤デザイン制作

次に、ホームページの要ともなる「デザイン」の制作です。

デザインは、「かっこいい」「オシャレ」なだけでは意味がありません。

ホームページに訪れた人に、問い合わせや商品購入、申し込みなど、行動を起こしてもらう必要があるため、ユーザー属性に合わせたデザインが必要です。

つまり、ここでもユーザー目線が大切になってきます。

ターゲットユーザーが高齢者であれば、字は大きめに、視認性がいい色をチョイスし、読むことにストレスを感じない程度の文字量がいいでしょう。

反対にターゲットユーザーが若者であるならば、流行りのデザインを取り入れたり、動的なデザインを採用すると体験価値が上がるかもしれません。

また、ターゲットが女性か男性か、子持ちか独身か、サラリーマンか専業主婦か、でも変わってきます。

自社がターゲットとするユーザーの属性を今一度確認し、ターゲットに合ったデザインを作成しましょう。

⑥開発・制作

ここまでできれば、あとは制作を進めていくだけです。

この工程は社内のエンジニア、または制作会社が進めていきます。

制作会社に依頼する場合は、ここからリニューアル完了まで、3ヵ月程度の期間を見込んでおきましょう。

⑦運用開始

制作が終わったら本格的にホームページの運用が始まります。

新しいホームページが公開されて1か月程度経ったら、アクセス状況を確認しましょう。

リニューアル前と比べて「アクセスは増えているか」「問い合わせは増えたか」など、定量的な数値を確認することが大切です。

もし、リニューアル後に大幅にアクセスが減っているようなことがあれば、即座に対処が必要です。

アクセス解析を怠らず、検証、改善を繰り返し、新しいホームページを育てていきましょう。

ホームページリニューアルを失敗しないための注意点

ホームページをリニューアルしても、リニューアルの目的が明確になく、ただ「オシャレなサイトにしたい」というだけではリニューアルしても思っていた成果が得られず、失敗してしまう可能性があります。

ここでは、ホームページのリニューアルを失敗しないための注意点を5つ解説します。

ホームページリニューアルの目的を明確にする

リニューアルの目的を明確にすること」は一番重要であり、むしろ目的が明確でなければ、ホームページをリニューアルする必要性がないと言えます。

「ホームページが古くなってきたからリニューアルをする」

「もっと今時のデザインにしたいからリニューアルする」

という場合ももちろんあるでしょう。

しかし、リニューアルの目的はこれだけでは不十分です。

リニューアル後にどんなホームページにしたいのか、この部分を掘り下げて考えてみることが大切です。

ホームページ内の設計はユーザーファーストにする

ホームページをリニューアルして、新しいデザインになったとしても、ユーザーが使いづらければ意味がありません。

ホームページは「使いやすさ」がとても重要です。

せっかくリニューアルするのですから、ユーザーが情報を探しやすく、必要な情報にすぐにたどり着ける設計にしましょう。

デザインに捉われすぎない

他社のホームページを見ていると、始めに目につくのが「デザイン」だと思います。

ホームページは一目でユーザーの興味を惹く必要があるため、デザインは重要です。

しかし、デザインに捉われすぎるあまり、動きのあるデザインを多くしたり、オシャレ過ぎて逆に分かりづらくなってしまうことも。

企業のホームページは、ユーザーに情報を分かりやすく伝えるためにあります

そのため、デザインもオシャレさだけではなく、ユーザーにとって使いやすいデザインを追求しましょう。

自社で運用しやすいホームページにする

ホームページは、作った後からの「運用」がとても大切です。

運用をおこなわなければ、ホームページとしての役割は100%果たせません。

更新をする際は制作会社に依頼しなければならない、管理画面が難しくて更新が億劫になる、ということがあっては、運用がしづらくホームページを育てることができないでしょう。

ホームページのリニューアルの際には、使いやすさも重視し、自社で運用しやすいように制作しましょう。

リニューアル後は改善を繰り返し、ホームページを「育てる」

せっかくホームページをリニューアルしても、見た目が変わったことに喜び、そのまま放置してしまう方は多いです。

放置していても、ホームページは育つことがなく、検索にも引っかかりにくく、リニューアルした意味を感じづらいでしょう。

リニューアル後も運用を続け、常に改善を繰り返し、「集客できるホームページ」に育てていくことが大切です。

ホームページリニューアル後にするべきこと

ホームページをリニューアルしたらするべきことが3つあります。

これらを忘れずにおこない、リニューアル後のホームページを大きく育てていきましょう。

ホームページやSNSでリニューアルの周知をおこなう

リニューアルが終わったら、まずはホームページやSNSで告知をしましょう。

ホームページのお知らせ欄などで、周知しておくことも、訪問したユーザーの混乱を防ぐためには大切です。

ホームページの他に、SNSのアカウントがあれば、そちらでも周知しておきましょう。

リニューアル後にアクセスが集められたら、SEOでも評価が上がる可能性があります。

アクセス解析をおこない、異常がないか確認する

ホームページリニューアル後は、必ずアクセス解析をおこないましょう。

リニューアル前より大幅にアクセスが減っていることはないか、早めに確認しておくことが大切です。

アクセスが減少している場合、何らかの原因が潜んでいることがあります。

正常にリダイレクトされていない、追加したページがインデックスされていない、など、アクセス解析をおこなうことで、気づけることは多いです。

なるべく早く異常を発見するためにも、リニューアル後1か月ほどで、アクセスを見比べてみましょう。

改善・検証をおこなう

リニューアル後のホームページにおいて、改善や検証は不可欠です。

リニューアル前のホームページと比べて、アクセスは集まっているか、ユーザーが使いやすく導線は整っているか、など、アクセス解析をしながら、ホームページを改善していきます。

ホームページのリニューアルをプロに依頼するなら

ホームページのリニューアルは、知識がないとなかなか難しいです。

この記事で解説した、リニューアルまでのステップも、初心者にとっては難しいと感じるのではないでしょうか。

その場合は、制作会社などホームページのプロに依頼しましょう。

制作会社に発注する場合、コストもかかるため、以下で制作会社の選び方を解説します。

予算に合っているかを確認する

リニューアルのステップでもお伝えしたように、事前にどれくらいの予算を割けるかを決めておきましょう。

ホームページ制作の料金は、相場があるとはいえ、制作会社によって様々です。

事前に制作会社にも予算を伝えておくと、相見積りを取った際にも提案内容だけにフォーカスできます。

ホームページリニューアルの目的と、自社の予算に合う制作会社を見つけましょう。

担当者との相性が悪くないかを確認する

ホームページをリニューアルする際には、制作会社とは密に連絡を取りながら進めていく必要があります。

制作に入るまでのステップは、お客様のご意向やご意見がとても重要だからです。

要望を伝えやすいか、親身になってくれるか、など、最初の時点で確認しておくと安心ですね。

実績を確認する

制作会社の実績も見るべきポイントです。

同じ業種や業界のホームページ制作実績があるか、を確認しておきましょう。

実績があれば、業界や業種の説明に時間を取られることもなく、スムーズに制作を進めることができます。

まとめ:ホームページのリニューアルを進めるときは慎重に

ホームページのリニューアルは以下の7ステップでおこないます。

簡易なリニューアルであれば、自社でも可能かもしれませんが、デザイン刷新や新しい機能の追加などは、やはりプロに任せるのが安心です。

当社では、課題抽出や目的・方針の決定の部分からお話に入らせていただくことも可能です。

お客様に寄り添い、お客様と共に「集客できるホームページ」を作り上げます。

office masuiでは、オシャレなだけではない「事業を成功に導くためのホームページ」について知ることができるセミナーを随時開催しております。

だれでも無料でご参加いただけますので、ぜひお気軽にお越しください。

セミナー詳細はこちら⇒https://kiiweb.info/seminarLP/