SNSのユーザー属性について

SNSを使って自社の商品やサービスをPR・販促する時、まず、どのSNSでどのように情報発信するべきかを検証することはとても重要です。

効果的に顧客層・潜在層に届けるためには、それぞれのSNSの特徴や利用者層を理解することは不可欠です。

ここでは、それぞれのSNSのユーザー属性について詳しくお伝えします。

(※SNSの基本特性についての記事はコチラ

各SNSのシェアについて

まず、主なSNSの年代別利用率についてはこちらの表をご参照ください。

出典元:総務省 令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書

全年代を通して利用率が高いのはLINE、全年代の利用率と比較して10代20代の利用率が高いTwitter、50代60代でLINE・YouTubeに次いで利用率が高いFacebook、唯一女性の利用率が男性利用率を上回るInstagram、と各SNSで利用層の違いがあります。

また、動画系では、全年代を通してYouTubeの人気が高く、女性利用率が男性利用率を上回り10代の利用率が圧倒的に高いTikTok、10〜30代の利用率が他と比較して高いニコニコ動画、とそれぞれ分布がわかりやすいです。

商品やサービスのターゲットに届ける為にどのツールが効果的か、なんとなくイメージできたでしょうか?

それでは、各SNS毎に、更に詳しくユーザー属性を解説し、特色も解説します。

LINE

国内の月間アクティブユーザーは9,000万人以上と日本の人口の約7割をカバーしており、国内で最も利用者の多いSNSです。

LINE Business Guide 2022年1月-6月期」より

友人、知人とのコミュニケーションや職場などでグループを作り、そこで連絡事項の伝達などを行う、という使い方がメインの「クローズドツール」という点がほかのSNSとは異なります。

クローズな環境で双方向コミュニケーションが取れるので、ユーザーを囲い込んでの広告配信などの販促や集客活動をおこないやすいです。ただし、一方的な配信が多くなるとブロックされてしまい、そこで関係性が途切れてしまうというリスクもあります。

LINEのユーザー属性

男女比は、女性52.8%・男性47.2%とやや女性が多いですが、ほぼ半々、年代別分布を見ても偏りはなく、若年層・シニアを問わず各年代にユーザーがいます。

職業別分布では、会社員51.5%、主婦・パート・アルバイト29.4%学生10.8%と発表されており、居住地分布についても、全国の⼈⼝分布⽐率におおむね近しい数値です。

毎日利用するユーザーと週4〜5日利用するユーザーを合わせると全ての年代で80%を上回っており、利用頻度も高いことがわかります。

全年代では、「LINE」の利用率は一貫して増加し、今回調査で初めて90%を超過。年代別でも、10代から 40代で90%を超過。

総務省「令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」より

Twitter

リアルタイム性と拡散性により、コロナ禍で最も利用頻度が増えたSNSです。その拡散性を生かして、多くの企業でフォロー・リツイートキャンペーンを取り入れられています。

朝から夜まで1日中よく使われており、中でもランチタイムや夜間によく使われています。

その為、「リツイートされやすい時間帯」も1日に複数回あります。平日は、起床前数時間、12時頃のお昼時間、15時頃、帰宅時間です。休日は、起床前数時間、午前中~12時頃のお昼時間、お昼頃~15時前まで、夕方前と、平日とは異なった時間にリツイートされやすいようです。

一方で、その拡散性の高さ匿名ユーザーの多さに相まり、140字の字数制限があることでツイートの真意がうまく伝わらず不用意な発言により炎上が発生しやすい場でもあるので、運営には誤解を生じさせないような表現で発信するよう留意の上、運営しましょう。

Twitteのユーザー属性

こちらは2022年1月時点での世界の国別Twitterユーザー人数上位10位までのグラフです。

(単位:百万人)

出典元:https://www.statista.com/

このグラフを見ても、アメリカに次いで2位と日本は世界の中でもTwitter人気が高い国であることがわかります。人口が2倍以上のアメリカと比較しても約1800万人程の差、10倍以上人口がいるインド利用者数の2倍以上の人がTwitterを利用していることになります。

また、世代別に見ると、投稿するのは圧倒的に10代・20代のユーザーが多いので、若年層中心に利用されている印象が強いですが、実際の利用者平均年齢は36歳(2020年12月)と、幅広い年齢層の人々に利用されています。趣味やコミュニティごとに複数アカウントを所持しているユーザーも多く、興味関心を同じくする人々がつながるメディアとして活用されています。

また、ユーザーの目的調査では、「リアルタイムでの情報収集」・「著名人・有名人、リアルな友人との交流」という回答が多数を占めています。

Facebook

全世界でのユーザー数の多さが突出しているSNSです。

2010年公開の映画『ソーシャルネットワーク』では、創業者、マーク・ザッカーバーグ氏を中心に始まりから発展が描かれています。名称は、学生間交流を促すためにアメリカの一部の大学で配布されている本の通称に由来していることもあり、実名で登録し、実際に会ったことのある人やもともとの知人・友人とつながる場として利用されています。

同級生や同僚・上司や家族など、リアルな人間関係や社会的な繋がりを軸としてオンライン上でも人間関係を広げる使い方が主流なので、他のSNSと比べるとフォーマルな雰囲気です。

ビジネス目的で自己紹介の情報を公開して使われたり、ビジネスシーンでの活用も多く見られます。

海外では、難病の子の「大好きな歌手に会いたい」という夢がFacebookの拡散により叶えられたり、イタリアで地震の際の基金プロジェクトが立ち上がるなど、人と人の繋がりによって生み出されるエピソードが多いのも、原則実名登録という信頼性の高さによるものでしょう。

企業のアカウント運用には、「Facebookページ」の作成が必要です。2018年のアルゴリズム変更によりFacebookページのフィードではリーチが取りづらくなったので、高いターゲティング精度を誇る広告も活用して運用しましょう。

2021年10月28日に社名を「Meta」に変更され、今後、仮想現実(VR)や拡張現実(AR)などを用いた仮想現実空間「メタバース」のSocialな可能性を模索していくとのことですので、広がりが楽しみなSNSでもあります。

Facebookのユーザー属性

利用者層は、30代~50代が多く、他のSNS に比べ年齢層が高いのが特徴です。

総務省の調査によると、30代の約半数が利用しているメディアとなっています。

月間アクティブユーザー数:29億1000万人(2021年12月時点)

※Slidesより 2021年9月から200万人増

デイリーアクティブユーザー数:19億2900万人(2021年12月時点)

※Slidesより2021年9月から100万人減

国内月間アクティブユーザー数:2,600万人(2019年3月時点)

最もアクティブに利用しているユーザーは30代後半〜40代以上、該当ユーザー層にアプローチするには効果的な媒体といえるでしょう。

また、YouTubeを除いた50代のSNS利用率のTOP3は、Facebook(35.5%)、Instagram(30.9%) 、Twitter(28.1%)と、オンラインよりオフラインの関係性に重きをおく世代の支持が高いことも伺えます。(総務省 令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告より)

Instagram

Instagramは画像の撮影・編集・投稿に特化しており、フィルターや文字入れ・スタンプなどの編集機能を使っておしゃれに加工し投稿できます。ビジュアルが美しく創造性が尊ばれるのが他との顕著な違いです。

投稿に“#(ハッシュタグ)”を付ける文化が根づいているのもInstagramならではの特徴です。

写真を投稿していただけるようなおしゃれなお店作りや商品開発により、流行する事例も多くみられます。「ググる」に続き「タグる」というという言葉が定着したように、投稿に付けられたハッシュタグ検索できるのも便利な機能のひとつです。

企業の活用で言えば、シェア機能がほとんどないため拡散性は弱いものの、幅広い世代に情報収集ツールとして使われており、「後で見返したい!」「友達にこれを教えたい!」といった独自性の高いコンテンツを供給できるかが鍵となります。

2022年1月の報道によると、世界総ダウンロード数でTikTokを抑えて1位となっています。Instagramは、2019年第4四半期にWhatsAppがその座を占めて以来、ダウンロード数ランキングで1位を獲得した初のMeta傘下アプリとなりました。

Instagramの機能について

「フィード」投稿は、写真を蓄積していくストック型の側面ももち、ユーザーとしても商品やブランドの情報収集や発見のために利用するという声が多数です。

24 時間で投稿が自動的に消える「ストーリー」機能が追加されたことにより、以前より気軽な投稿ができるようになりました。ストーリーでは、普通の投稿では付けられないweb サイトへのリンクを付けることも可能です。ユーザーにとっても、生の情報をリアルタイムで見たいときにはストーリーズのほうが好まれる傾向があります。

このストーリー投稿画面には「ライブ配信」という機能もあります。「インスタライブ」と呼ばれ、動画投稿者が、撮影したものが即配信され生中継できる機能です。動画を見ている人がコメントやいいねをすると、動画投稿者が、生中継の動画の中で、返事をするなど、リアルタイムのコミュニケーションが楽しめます。

コマースへも注力しており、Instagramショッピング機能が活用されています。

現在はアルゴリズムによって決められているフィードの表示順ですが、今後、お気に入りや時系列順にすることができるように開発中との発表があるので、今後も動向が注目されます。

また、近隣の人気スポットを検索できる地図検索機能も発表されました。発見タブの地図アイコンをタップすると、カフェやレストラン、観光名所などの人気スポットが地図上に表示されます。また、一部のハッシュタグの検索結果ページにも地図が表示され、そのハッシュタグに関連する近隣のスポットを発見することができるようになります。

また、縦型でテンポの良い視聴体験が特徴の短尺動画リール(Reels)の導入など、近年のアップデートを上手く取り入れましょう。

Instagramのユーザー属性

国内月間アクティブユーザー数:3,300万人

世界月間アクティブユーザー数:10億人

デイリーアクティブユーザー数:5億人以上

(2019年6月時点)

国内で最も勢いよく成長しており、2019年には親サービスであるFacebookのMAU数を超え、3,300万人を記録しました。

総務省の調査によると、10代・20代の約7割が利用しているメディアとなっており、10〜30代、特に女性からの支持が高いのが特徴です。

日本の利用者は、他国の3倍、ショッピングタグから商品の詳細を見ており、昨年と比較して、ショッピングタグが付いている投稿などから商品詳細を見た国内利用者の割合が65%も増加していると公表されています。

YouTube

YouTubeの使い方としては、DIY や料理のレシピ、スポーツの練習に関する動画を見て真似をするなど、「文章」に比べて、情報量の多い「動画」だからこその使い方も広がっています。特に2020年は、自宅で何かをおこなう上で参考となるHow To動画の視聴が大きく伸びています。

数年前まではスマホやタブレット端末など個別での視聴イメージが強かったですが、コロナ自粛以降、テレビ画面での視聴が増加し、テレビ番組を家族で楽しむ感覚で、家族や友人と複数人で視聴する人が増えています。

YouTubeのユーザー属性

国内の月間アクティブユーザー数:6,500万人

世界の月間アクティブユーザー数:20億人

2020 年は、日本におけるYouTubeの視聴人数が飛躍的に増加し、 9 月の月間利用者数は 6,500 万人を超えました。

18 〜 64 歳という幅広い年齢層で「なくなったら最も寂しいプラットフォーム」となっていることからも、世代や性別を問わず人々の日常に欠かせないプラットフォームであると言えるでしょう。

新型コロナウイルス感染症による外出自粛の影響で、自宅で過ごす時間が増え、動画配信サービスや動画共有サービスを利用する人が増えました。その流れを受け、YouTubeも動画サービス利用者の74%が「利用が増えた」と回答しています。これは他のオンラインプラットフォームの平均と比較すると3倍以上です。

幅広い年齢層にユーザー数が多く、利用頻度も高いということから、潜在顧客の多さ、市場規模の大きさがうかがえます。

まとめ

人気SNSの国内アクティブユーザー数

SNS媒体名国内ユーザー数更新日

1.LINE(ライン)9,000万2021年12月

2.Twitter(ツイッター)4,500万2017年10月

3.Instagram(インスタグラム)3,300万2019年6月

4.Facebook(フェイスブック)2,600万2019年3月

5.TikTok(ティックトック)950万2019年2月

人気SNSの国内ユーザー数はこの通り。

ユーザー数の伸びが顕著な媒体、話題となっている媒体、と次々登場するソーシャルメディアですが、ソーシャルメディアマーケティングは、勢いのあるメディアを導入すればよいというものではありません。

各メディアの特性を理解し、自社の目的に沿ったものを選択することが重要です。

自分たちが提供するサービスとマッチするか、そのサービスを届けたいユーザーと出会えるかなど、実際の利用シーンをイメージして、使用するソーシャルメディアを選びましょう。

また、全てのマーケティングの最終目標は「商品やサービスを買ってもらうこと」です。その商品やサービスを真ん中において全体を俯瞰して見ることが何より大切です。

全ての環境を見渡して、全体最適の考え方で取り組めば、このSNSだけに注力すればいい、ということではなく、それぞれの特徴を踏まえた上でコンテンツマーケティングの中の一手として活用し運営していきましょう。