ペルソナとはサービスや製品を利用するユーザー像のことを指すマーケティング用語です。
ターゲットより深く詳細に人物を設定し、その人物像に的確なアプローチをするために使用します。
ペルソナの意味とメリットは過去のブログをご覧ください。
マーケティングでよく聞くペルソナってなに?メリットと注意点をお教えします
BtoBのペルソナ設定方法は下記のブログをご覧ください。
【BtoB】ペルソナを設定してユーザー視点の精度をあげよう
今回はBtoCにおけるペルソナの設定方法をご紹介いたします。
目次
ペルソナ作成へ向け情報の収集と整理する
まずペルソナを作成するにあたり、顧客情報を収集する必要があります。
ペルソナは実際の顧客像を反映させることが非常に重要です。
想像や理想のユーザー像で作成すると効果を得られません。
まずは以下の情報を収集・整理を行います。
自社の分析
自社の「競合他社になく、顧客のニーズを満たす価値や強み」を把握する必要があります。
- 誰に何を提供するのか
- 顧客層のニーズへの理解
- 自社だけが提供できる強み
を把握し、抽象的な表現を避けわかりやすい言葉で短く簡潔な文に起こしましょう。
自社の強みを把握するためにUSPという考え方があります。
詳しくは過去ブログをごらんください。
自社の強みを把握できるUSPとは?
4つの視点から現状分析をおこない、経営戦略や事業課題を洗い出し、効果的に事業を進めていくためのフレームワークSWOT分析という方法もあります。
SWOT分析を詳しく知りたい方は以下のブログをご覧ください。
SWOT分析を行って自社の強みを把握しよう
既存顧客の情報収集・分析
ペルソナをリアルに設定するには、実在する人物の行動や考え方を分析する必要があります。
- アンケート
- 販売員
- 営業担当者にインタビュー
- アクセス解析
- ネットもしくは書籍から得られる既存データ
- SNS
などから情報収集する方法があります。
ペルソナ設定をしていなくても、大まかなターゲット層は決まっているかと思います。
そのターゲットに該当する人たちにアンケートやインタビューを行います。
実際の顧客と触れ合う販売員や営業担当者などに「どの様なユーザーが利用しているか」を尋ねてみるなど、リアルな情報がとても重要になります。
BtoCのペルソナ例
自社の分析、顧客の分析が終わったら具体的にペルソナの設定項目作りにはいります。
自社のペルソナとして必要な項目を考え選定しましょう。
- 氏名
- 居住地
- 性別
- 年齢
- 職業
をベースとし、自社のサービスや商材に合わせ項目を追加していきましょう。
適切なペルソナ項目を設定できなければ、効果に結びつかないため、慎重に項目を選定してください。
今回は例として”革で作成したカバンを販売している会社”のペルソナシートを作りました。
ペルソナ作成での注意点
具体的な表現をする
ペルソナ作成の目的は顧客像を明確化することです。
抽象的な表現では明確化できないため、具体的な表現で作成する必要があります。
情報収集方法で例えれば「SNS」という表記ではなく、「TwitterやInstagramでの収集」 の様に具体的に表現しましょう。
複数人設定する
作成したペルソナが1人のみだと、狙う顧客の数が減ってしまう恐れがあります。
年齢・性別・家族構成などが異なるペルソナを3人から5人設定しましょう。
5人以上のペルソナを設定すると、コスト面で問題を引き起こす可能性がありますので最初は3人、運用の中でコストと照らし合わせながら徐々に人数を増やしていく方法で広げていくことをオススメします。
理想のユーザー像をペルソナにしない
理想のユーザー像をペルソナにしてしまうと、実際にサービスを受けているユーザーとずれてしまい、効果が得られない可能性があります。
自分のイメージで作成せず、顧客へのアンケートや実際に販売している従業員の情報をもとにペルソナを作っていきましょう。
定期的に見直す
ペルソナは一度作って終わりではありません。
最初に作ったペルソナの精度が低い場合がほとんどです。
ペルソナの精度を上げるために定期的に見直しを行いましょう。
また昨今のコロナ禍のように市場が変化する場合もあります。
その際にも見直しや作り直しを行い対応する必要があります。
まとめ
いかがでしたか。
今回はBtoCにおけるペルソナの作成方法を解説いたしました。
ペルソナはホームページやSNS発信での羅針盤となる重要な作業です。
ペルソナを作成し、具体的なユーザーに自社のサービスや商品の魅力を訴求しましょう。