「ブログやホームページに、AIが作った画像を使いたい。でも、Geminiで生成した画像の所有権ってどうなるんだろう?」
「商用利用して、後から使用料を請求されたりしないかな?」
そんな疑問をお持ちのあなたへ。
この記事では、GoogleのAI「Gemini」で作成した画像の著作権と、ブログなどでの利用について、公式の利用規約などを基に、分かりやすく解説します。
目次
Geminiが生成した画像の所有権は、基本的に「あなた」のもの
驚かれるかもしれませんが、あなたがGeminiで作成した画像の所有権は、基本的に作成したあなた自身にあります。
Googleは利用規約の中で、生成されたコンテンツの所有権を主張しないことを明記しています。
Googleは「Google AI 生成モデルの追加利用規約」の「コンテンツ」セクションで、「本サービスの一部では、使用者によるオリジナル コンテンツの生成が許可されています。Google がそのコンテンツに対する所有権を主張することはありません。」と記載しています。
» Google AI 生成モデルの追加利用規約
つまり、あなたが「青いリンゴを持っているゴリラ」という指示(プロンプト)を出して生成された画像の所有権は、あなたにある、ということです。
ただし、注意点がいくつかあります!
「じゃあ、どんな画像でも作り放題、使い放題なんだ!」と考えるのは少し早計です。利用規約には、ユーザーが守るべきルールも定められています。
1. 他人の権利を侵害しないこと
一番大切なのが、第三者の著作権や商標権、肖像権などを侵害しないことです。
Googleは「生成 AI の使用禁止に関するポリシー」の中で、他者の法的権利を侵害するコンテンツの作成を明確に禁止しています。
根拠: 「生成 AI の使用禁止に関するポリシー」では、知的財産権の侵害(著作権侵害、商標権侵害など)や、個人のプライバシーおよび肖像権を侵害するコンテンツの生成が禁止事項として挙げられています。
» 生成 AI の使用禁止に関するポリシー
例えば、以下のような画像の生成は、このポリシーに違反する可能性が非常に高いため避けましょう。
- 有名なアニメのキャラクターそっくりの画像
- 実在する企業のロゴマークが入った画像
- 許可なく特定の人物の顔写真を元に生成した画像
もし、生成された画像が他人の権利を侵害していると判断された場合、あなたが責任を問われる可能性があります。
2. AI生成画像の著作権は、まだ法整備が追いついていない
AIが生成したコンテンツの著作権については、まだ法律の整備が完全に追いついていないのが現状です。そのため、「絶対に大丈夫」とは言い切れないグレーな部分も残っています。
安心して利用するためには、オリジナリティのある、特定の作品や人物を連想させない画像を生成するように心がけましょう。
ブログやホームページでの利用と使用料について
では、実際にブログなどでGeminiが生成した画像を使用する場合、料金はかかるのでしょうか?
無料版Geminiの場合
無料版のGeminiで生成した画像を商用利用(ブログの収益化などを含む)することは、利用規約上、明確には禁止されていません。
しかし、Googleが積極的に商用利用を推奨しているわけでもなく、「自己責任で利用してください」というのが現状のスタンスと言えます。また、無料版で生成した画像には、AI生成であることを示すための電子透かし(ウォーターマーク)が含まれる場合があります。
根拠情報: Googleの公式ブログでは、Geminiで生成した画像に、目には見えない電子透かし「SynthID」が埋め込まれることが説明されています。これはAI生成コンテンツの透明性を高めるための取り組みです。
» Gemini の Nano Banana で、画像生成をもっと楽しく、自由自在に! – Google Japan Blog
有料プラン(Google Workspaceなど)の場合
Google Workspaceなどの有料プランに含まれるGeminiでは、ビジネスでの利用が想定されており、より安心して商用利用が可能です。
有料プランでは、入力したデータや生成したコンテンツが、他のユーザーのために利用されたり、許可なくモデルのトレーニングに使用されたりしないといった、ビジネス利用に適したデータ保護の規約が適用されます。
根拠: 「Google Workspace with Gemini に関するよくある質問」では、ユーザーのコンテンツが許可なくドメイン外でモデルのトレーニングに使用されることはないと明記されており、エンタープライズ向けのセキュリティとプライバシー保護が提供されることがわかります。
» Google Workspace with Gemini に関ซูるよくある質問
まとめ:Gemini画像は「ルールを守って賢く」使おう!
この記事のポイントを、根拠と共に再確認しましょう。
- Geminiで生成した画像の所有権は、基本的に作成者にある。
- ただし、他人の著作権や肖像権などを侵害してはならない。
- 無料版での商用利用は明確に禁止されていないが、自己責任の範囲。
- 利用規約に明確な禁止規定はないが、ビジネス利用を保証するものでもない。
- ビジネスで安心して使うなら、商用利用が想定された有料プランがおすすめ。
- 使用料は基本的に無料だが、有料プランの契約料は別途必要。
Geminiの画像生成機能は、ブログやホームページを彩る強力なツールです。著作権などのルールを正しく理解し、あなただけのオリジナルな画像を生成して、コンテンツをより魅力的なものにしていきましょう!