ホームページにおいてユーザーの体験(UX)を考慮することは非常に重要です。
UX/UIの改善方法として「ユーザーシナリオ」という手法があります。
今回はユーザーシナリオの役割や活用方法をご紹介します。
ユーザーシナリオとは?
ユーザーシナリオとは ユーザーがどの様にサービスと出会い、サービスを使ってどのように目標に到達するのかを理想的なストーリで描いたものを指します。
具体的に言いますと
- どのような目的でどのような行動を起こし
- 最終的に何をするのか?
を整理し。
サービスを利用するまでの一連の流れを可視化することです。
ユーザーシナリオの必要性
ユーザーシナリオを作る目的はホームページのユーザー体験(UX)を向上させることです。
ユーザーシナリオを活用することで以下の様な恩恵にあずかることができます。
ユーザー体験が可視化される
例えばホームページにおいて、トップページやサービスページに注力しがちになり、重要なゴールとなるページのユーザービリティが考慮されない場合があります。
ユーザーシナリオを作ることで、ユーザーのスタートからゴールまでが可視化されるため、重要なページ、機能のテストから漏れるリスクを低減できます。
追加すべき重要な点を想起できる
ユーザーシナリオでは「ユーザーの心理」を考慮する項目があります。
ステップごとにユーザーが考えていることを視覚化することで、テストするべき箇所を洗い出しやすくなります。
例えば、スーパーのネットショップの商品一覧の場合「私の欲しい商品はどこにあるのか?どのページにいけばよいのか?」という心の声を想定し、トップページに各商品カテゴリを掲載し、パッと見でわかりやすく画像やアイコンを表示するなどの対策を取る事ができます。
チームでイメージを共有できる
ユーザーシナリオがあれば、ユーザーの流れが可視化されるので制作や運用のチームでの共有や意見交換がスムーズになります。
多くの人間の目から重要なページの問題点を洗い出し修正することができるようになります。
ユーザーシナリオ例
まず、スタートとゴールを決めましょう。
そのスタートとゴールの間にステップを記載します。
ステップはGoogleアナリティクスなどのアクセス解析ツールを使い、実際にどの様にサイトを巡っているか確認しましょう。
シートにまとめると一覧で確認できるため、ユーザーの思考や感情の流れを視覚化しやすいです。
以下はラーメンの通販サイトでの例をあげます。
この様にゴールに向けて、様々な行動と感情の揺れを定義します。
その上でホームページの課題を考えていきます。 設定する段階は、業態や状況で変わっていきます。
自身の事業にあったステップを考えてみてください。
まとめ
ユーザーシナリオはターゲットのゴール達成への流れを考えるうえで重要な作業です。
ユーザーシナリオで仮説を立て、サイトにどのようなコンテンツ、または機能が必要か考え、ユーザにとって使いやすいサイトを目指しましょう。