SEO評価を引き継ぐリダイレクトとは?種類と設定方法を解説!

2022年7月22日

Webサイトやホームページを運営していると、途中でページを削除したりURLを変更することもあるのではないでしょうか。

その際には必ずリダイレクトをおこなわなければいけません。リダイレクトをしなければ、変更後のURLにSEO評価が引き継がれず、これまで積み上げてきたものがなくなってしまうからです。

この記事では、SEO評価を引き継ぐためのリダイレクトについて解説します。

リダイレクトとは

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リダイレクトとは、あるURL(Webページ)に訪れたユーザーを別のURLに転送する処理のことを言います。

Webサイトを運営していると、やむをえずページURLを変更することもあると思います。

変更したまま放置していたら、元々あったURLに訪れたユーザーが困惑してしまいますよね。

また「http://」からSSLの対応した「https://」のサイトへ誘導したいときにもリダイレクトが必要でしょう。

更に例を挙げると、PCサイトとスマホサイトのURLを分けている場合にもリダイレクトが役立ちます。スマホでPCサイトにアクセスした際にもスマホサイトが閲覧できればユーザーの使い勝手も上がるはずです。

このように、あるURLから別のURLへ、自動的に転送させることを「リダイレクト」と言います。

リダイレクトが必要な際の例をいくつか前述しましたが、以降は「URLが変更された場合」のリダイレクトについてお伝えします。

リダイレクトが必要な理由

URLが変更された際にリダイレクトがされていないと、元のURLにアクセスした際に「404 Not Found」という表示がされます。これは「ページが存在しない」ということです。

検索結果から、このページに自分の欲しい情報があるんだと思い、サイトを訪れたのに「ページが存在しません」と言われたら、ユーザーはそのサイトに対して不信感を抱いてしまいます。

また、ユーザーが元のページをブックマークしていたらどうでしょうか。いつも見ていたページが急になくなってしまったら困惑するでしょう。

もしそのページが購買に直接繋がるようなページであれば、リダイレクトされていないことで本来訪れるはずだったユーザーを失い、機会損失にも繋がってしまいます。

このように、リダイレクトを正しくおこなっていなければ、ユーザーにとっても自社にとっても不利益な結果になってしまうのです。

リダイレクト設定がSEOに与える影響とは?

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リダイレクトはSEOの観点からも非常に重要です。

URL変更後にリダイレクトをしなければ、元のページで受けていたSEO評価も引き継がれません。

MFI(モバイルファーストインデックス)

MFI(モバイルファーストインデックス)は、モバイル版のサイトを優先してクロール、インデックスする仕組みのことです。モバイル版のサイトを元に、サイトの評価がされます。つまり、スマホサイトの品質が検索順位に大きく影響されます。

PCサイトとスマホサイトでURLを分けている場合、適切な相互リダイレクト設定がされていないと、スマホで検索した時にPCサイトのURLが表示されたり、逆にPCで検索した時にスマホサイトが表示されてしまいます。

MFIという仕組みが作られてからはスマホサイトがSEOにおいて非常に重要です。

適切にリダイレクトがされなければ、PCサイトがスマホサイトと誤認識されてしまいます。これによって、スマホユーザーにとっては視認性や操作性が良くない、と判断されSEOに悪影響を受けてしまうこともあります。

SEO評価の引き継ぎ

SEOで集客をしている場合、リダイレクトでSEOの評価を旧ページから新ページに引き継いでおかなければいけません。

適切なリダイレクトがされなければ、SEO評価は旧ページと共に消え去ってしまい、新ページではまた1からスタートすることになります。

SEOの評価を上げるための施策には、時間もコストもかかります。

必ずリダイレクトをしてSEO評価を新ページに引き継ぎましょう。

リダイレクトの種類

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リダイレクトには

  • 301リダイレクト
  • 302リダイレクト

の2種類があり、目的によって2つの種類を使い分ける必要があります。

それではどのような場面でこれらのリダイレクトを使い分ければよいのでしょうか。次項で詳しく解説します。

301リダイレクト

301リダイレクトは、WebサイトのリニューアルやWeb記事のリライトに伴うURL変更などで「旧URLから完全に新URLにコンテンツを引き継ぐ場合」に使います。

URLが恒久的に変更される際に使われ、301リダイレクトをすることによって、自動的に旧URLから新URLに転送される仕組みです。

また、301リダイレクトはコンテンツを引継ぎ、恒久的に変更される場合に使われるため、SEO評価も同時に引き継ぐことができます。

302リダイレクト

302リダイレクトは、「リンク間での転送」をおこなうリダイレクト方法です。

301リダイレクトのように、恒久的にURLを変更する場合ではなく、一時的にURLを変更する際に用いられます。

例えばシステムメンテナンスや一部のページで不具合が起きている場合には302リダイレクトが使われます。

リダイレクトの設定方法

リダイレクトの設定方法には大きく分けて以下4つの方法があります。

・.htaccess

・php

・javascript

・meta refresh

この4つのうちSEO評価が引き継がれるのは「.htaccess」での設定のみとなります。

使用しているサーバーの使用上「.htaccess」が編集できない場合は、javascriptやmeta refreshで設定しましょう。このやり方の場合、SEO評価は引き継げませんが、ユーザーの信頼性を担保するためには、リダイレクトはおこなっておくべきでしょう。

WebサイトがWordpressで作られている場合はプラグインで簡単に設定ができるため、技術的なところが分からなくてもリダイレクト設定が可能です。

.htaccessによるリダイレクト方法

.htaccessファイルの記述を誤るとサイトが正常に表示されなくなる場合があるため、作業前に必ずバックアップを取っておきましょう。

バックアップさえあれば、失敗しても元の状態に戻せるため安心です。

サーバー上にある「.htaccess」ファイルをダウンロードしてください。

→そのままでは編集できないため「htaccess.txt」などに名前を変更します。(先頭の「.」を削除、.txt拡張子にする)

→編集後、ファイル名を「.htaccess」に戻し、サーバーにアップロードします。

URLの正規化をするリダイレクト設定の記述例を下記に置いておきます。


//サイトURLを「wwwなし」に統一する
RewriteEngine on
RewriteCond %{HTTP_HOST} ^www¥.ドメイン名¥.jp
RewriteRule (.*) http://ドメイン名.jp/$1 [R=301,L]

//サイトURLを「wwwあり」に統一する
RewriteEngine on
RewriteCond %{HTTP_HOST} ^ドメイン名¥.jp
RewriteRule (.*) http://www.ドメイン名.jp/$1 [R=301,L]

//サイトURLを「https」に統一する
RewriteEngine on
RewriteCond %{HTTPS} off
RewriteRule ^(.*)$ https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [R,L]

//サイトURLを「http」に統一する
RewriteEngine on
RewriteCond %{HTTPS} on
RewriteRule ^(.*)$ http://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [R=301,L]

//index.html無しに統一
RewriteEngine on
RewriteCond %{THE_REQUEST} ^.*/index.html
RewriteRule ^(.*)index.html$ http://ドメイン名/$1 [R=301,L]

WordPressプラグインでの設定

前述した通り、WebサイトがWordpressで作成されたものであれば、プラグインで簡単に設定ができます。

リダイレクトにおすすめのプラグインは「Redirection」です。

簡単に「Redirection」設定方法をお伝えします。

・Redirectionをインストールし、有効化します。

・Wordpressの左側メニューから「ツール」→「Redirection」をクリック。

画面下部にある「セットアップを開始します」をクリック。

「Wordpressの投稿とページのパーマリンクの変更を監視します」

「すべてのリダイレクトと404エラーのログを保持します」

にチェックを入れて「継続する」をクリック。

「REST API:」の右側に、緑の「良好」と表示されたら【セットアップ完了】をクリック。

データベースの設定が自動で始まるので、ゲージが100%になったら【次へ】をクリック。

完了です!

【Readu to begin】をクリックし、リダイレクトの設定へと進みます。

「ソースURL」にリダイレクト元のURLを入力

「ターゲットURL」にリダイレクト先のURLを入力

両方入力すると【転送ルールを追加】が点灯するのでクリック。

新しいリダイレクト設定が追加されました。

【転送ルールを追加】の右の歯車をクリックすると、リダイレクトのHTTPコードなど詳細な設定が可能です。(301、302など)

(日本語訳が若干怪しいので、コードの意味を検索して理解してから設定してください)

リダイレクト設定の確認方法

リダイレクト設定を終えても、きちんとリダイレクトが機能しているか、不安になりますよね。リダイレクトはツールで簡単に確認ができます。

おすすめのツールはこちらです。

https://ohotuku.jp/redirect_checker/

該当のURLを入力するだけでチェックができるので、リダイレクト設定の後に試してみてください。

まとめ

URLが変わった時には、必ずリダイレクト設定が必要です。

元々あったページがないというのは、サイトの信頼にも関わりますし、ユーザーにとっての満足度も下がってしまいます。

また、SEOの面でもリダイレクトを怠ってしまうと不利益が大きいです。

適切にリダイレクトを設定し、ユーザーに信頼されるサイト作りをしていきましょう。

もしリダイレクトができずお困りの方は、お気軽に弊社までお問い合わせください。
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