WordPressは、ブログやWebサイトを作るのにとても便利なツールです。
しかし、世界中で使われているからこそ、残念ながら悪意のある攻撃のターゲットになりやすいという側面もあります。
WordPressサイトを守るためには、定期的なセキュリティ管理が欠かせません。
でも、「専門的な知識がないから不安…」と感じる方も多いのではないでしょうか?
実は、日々のちょっとした心がけで、WordPressのセキュリティはぐっと向上させることができます。
この記事では、専門家でなくてもできるセキュリティ対策と、それを怠った場合にどんなリスクがあるのかを具体的にご紹介します。
目次
WordPressのセキュリティ、ココがポイント!
WordPressのセキュリティ管理で定期的にやってほしいことは、主に以下の3つです。
1. WordPress本体、プラグイン、テーマのアップデート
WordPressは、機能改善やセキュリティ強化のために不定期にバージョンアップが行われます。セキュリティの脆弱性(セキュリティホール)が発見される速度も早いため、アップデートの頻度も高いです。
WPのアップデートはどうやるの?
①WordPressの管理画面(ダッシュボード)にログインします。
②「更新」の通知が表示されていたら、それに従って更新します。
特にプラグインの場合は、「[プラグイン]メニュー内[インストール済みプラグイン]」から最新バージョンへのアップデートを行います。

具体例:LiteSpeed Cacheプラグインの脆弱性
2024年8月23日には、WordPressプラグイン「LiteSpeed Cache」のバージョン6.3.0.1以下に緊急性の高いセキュリティ上の問題が確認され、提供元から修正版がリリースされました。この脆弱性を悪用されると、悪意のあるJavaScriptコードが挿入されたり、管理者ユーザーが作成されたりする可能性があります。もしあなたが「LiteSpeed Cache」を使っているなら、バージョン6.4以上へのアップデートが推奨されています。
WPのアップデートを怠るとどうなる?
- サイトの改ざん:悪意のある第三者によって、サイトの内容が書き換えられたり、不適切な情報が表示されたりする可能性があります。
- 情報漏洩:サイトに登録されているユーザー情報や個人情報が盗まれる危険性があります。
- サイトが乗っ取られる:最悪の場合、サイトの管理権限を奪われ、完全にコントロールされてしまうこともあります。
- 検索エンジンからの評価低下:セキュリティが不十分なサイトは、検索エンジンからの評価が下がり、検索結果に表示されにくくなることがあります。
2. セキュリティプラグインの導入と活用
WordPressには、セキュリティ対策を強化するためのプラグインがたくさんあります。
どうやるの?
- 信頼できるセキュリティプラグイン(例: SiteGuard WP Plugin)を選んでインストールし、有効化します。
- 導入後は、ファイアウォール機能やマルウェアスキャン機能を定期的に実行し、サイトを保護します。
- 特にログイン時には、日本語入力を求める設定にすることで、海外からの不正アクセスに対処できます。
セキュリティプラグインの導入と活用を怠るとどうなる?
- 不正ログインの増加:パスワードの推測やリスト型攻撃などにより、不正にログインされるリスクが高まります。
- マルウェア感染:ウイルスや悪意のあるプログラムがサイトに埋め込まれ、サイト訪問者に被害が及ぶ可能性があります。
3. 定期的なバックアップ
万が一の事態に備えて、定期的にサイトのバックアップを取っておくことは非常に重要です。
どうやるの?
- WordPressの管理画面から、バックアップ用のプラグイン(例: BackWPupなど)を使って定期的にバックアップを取ります。
- レンタルサーバーのバックアップ機能を利用することもできます。
- バックアップデータは、サーバーとは別の場所(ローカルPCやクラウドストレージなど)に保存しておきましょう。
定期的なバックアップを怠るとどうなる?
- データ消失:サイトが改ざんされたり、サーバーに問題が発生したりした場合に、サイトのデータがすべて失われる可能性があります。
- 復旧に時間がかかる・できない:バックアップがない場合、サイトの復旧に多大な時間と費用がかかるか、最悪の場合復旧できないこともあります。
まとめ
WordPressのセキュリティ管理は、難しく考える必要はありません。
WordPress本体やプラグイン、テーマのこまめなアップデート、セキュリティプラグインの導入、そして定期的なバックアップという3つの対策を習慣にすることで、多くのリスクを避けることができます。
これらの対策は、専門的な知識がなくても、管理画面から簡単に設定できます。
WordPressサイトを安全に保ち、Webサイト運営と価値ある情報発信をしていきましょう。